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なかなか取り掛かれないタスクに着手するための8つのヒント

By: mckinney75402CC BY 2.0


濵(はま)中省吾「なかなか取り掛かれないタスク」、言い換えれば気が重いタスクですね。

そのまま放置していると、ますます取り掛かりづらくなってきますから、できるだけ早く着手したいところです。

そこで今回はタスクにとりかかるためのヒント(ちょっとしたテクニック)をいくつか用意してみました。

  1. まず5分だけ手をつけてみる
  2. とにかく書き出してみる
  3. 分割してみる
  4. タスクの名前を変えてみる
  5. やらないことにしてしまう
  6. 準備だけ先にしてしまう
  7. タスクが物理的行動になっているか確認する
  8. 小さなゴールと大きなゴールを決める

1.まず5分だけ手をつけてみる

とりかかるべきタスクの全容がよくわからないがために、そのタスクに手をつけられないというときがあります。そんなときには、まず5分で良いので手をつけてみるというやり方がおすすめです。

5分のタイマーをスタートさせたら、アラームが鳴るまではとにかく手を動かしてみましょう。

少しでも手をつけてみることで、思ったより簡単なタスクだと気がつけたり、タスク完了のために足りないアクションなどが見えてきたりするはずです。

2.とにかく書き出してみる

まず5分間手をつけてみると言っても、何をすれば良いのかわからないようなときには、そのタスクに関することを思いつくままに書き出してみると良いでしょう。何をしなければならないとか、何が必要か、といったことですね。

ひと通り書き出したメモを見ながら、タスク完了までに必要なアクションを順番に並び替えて清書します。

こうすることで頭の中が整理されますし、清書したメモを見ればタスクの処理もスムーズに進むはずです。

3.分割してみる

「やることは明らかになっているけれど、とりかかるにはちょっと気が重い」といった場合もありますよね。

この場合、少ないやる気でとりかかるにはちょっとサイズが大きいタスクなのかもしれません。

こんなときは、タスクをもっと小さく分割してみましょう。迷ったらまずは2分割にしてみると良いです。

2分割を繰り返せばどんどん小さいタスクになって、少ないやる気でもとりかかれる手頃なタスクになるでしょう。

4.タスクの名前を変えてみる

タスクの名前を変えてみるとは、そのタスクを見た時に「やることがすぐわかる」か、「やる気が出るような言葉が入っている」状態にすることです。

やることがすぐわかるタスクにするには、5W2Hを具体的に書き出すと良いでしょう。

まず自分が思い浮かべた「やること」に対し、5W2Hに沿って具体的にしていきます。

5W2Hとは「だれが・なにを・どこで・いつ・なぜ・どのように・どのぐらい」ですね。
via 実行しやすい「やること」を書くコツは「他人」と「5W2H」

やる気がでるような言葉を入れるのならば、そのタスクを実行する『ポジティブな目的』などを思い浮かべ「『目的』のために~~する!」のようなタスク名にすると良いです。

5.やらないことにしてしまう

先延ばしにしているうちにやる意味が無くなってしまったとか、よく考えたらそもそも無理にやる必要がなかったとか、そういう場合もありますね。

そのタスクを実行しようとしていた理由を改めて見直し、やらずに済むようなら、やらないことにしてしまうのも一つの手です。

6.準備だけ先にしてしまう

例えば何らかの報告書を書き上げるタスクであれば、メインの文書作成作業とは別の作業もあるはずです。「調査をする」「データからグラフをつくる」などですね。

メインの作業とこうした準備の作業をいっしょに行おうとするとかなり面倒です。それならば準備を先にやってしまいましょう。準備の作業は、単独であればメインよりも手を付けやすいはずです。

実際に手を動かすことさえ億劫であれば、それぞれの作業の手順を細かく書き出してみましょう。これも立派な準備です。

7.タスクが物理的行動になっているか確認する

4.のタスクの名前とも関連するのですが、タスクや作業の名前は物理的行動になっていることが望ましいです。

これは『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』に書かれていることですが、「考える」や「決める」といった行動は、物理的ではないため手をつけづらいのです。

何かの結論を出したり、判断を下したりするには参考となる情報が必要です。

ですから、大抵の場合、「考える」や「決める」は「調べる」「探す」「相談する」などの物理的行動に置き換えることが可能です。

8.大きなゴールと小さなゴールを決める

タスクにとりかかる前に、そのタスクをやる目的とゴールを書き出しておくことは、とりかかりの助けになります。

しかし、そのゴールが大きすぎるとやる気が出にくくなるのも事実です。

そこでタスクと同じようにゴールも分割してしまう手があります。

一度に到達するのが難しそうなゴールであれば、ゴールを段階的に分割し、小さなゴール1つ1つを達成していくようにしてみましょう。

参考図書


▼編集後記:
濵(はま)中省吾




9月は2つのイベントに参加する予定です。

1つ目は「9月28日 タスクセラピー出版記念パーティ(東京都)」です。こちらは電子書籍の著者として参加します。他のタスクセラピーコーチ陣(著者陣)と行なう予定のトークや、読者のみなさんとの交流を楽しみにしています。

2つ目は「9月29日 静岡ライフハック研究会Vol.7 「ライフワーク」です。こちらはスタッフとして参加します。静ラ研2周年記念ということで、会長のかん吉さん(@kankichi)も気合が入っております!静岡での開催ですが、もし興味を持っていただけた方はぜひご参加ください!


▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。