「ブログに書くネタがない」とは、ブログを始める前はもちろん、始めてからも、絶えず、繰り返し、執拗に突きつけられ続ける課題です。
ブログ塾に寄せられるご質問の大半は、これに類するものです。
裏を返せば「ネタさえあればいくらでも書ける」ということになります。現実的には、時間や体力やモチベーションといった要因も絡んでくるため、ネタがあっても書けないことはあります。
つまり、こういうことです。
- ブログにおいて、ネタはすべてではないが、ネタが枯渇すると何も書けない。
無駄に名言風にまとめていますが、ネタはブログにおいては鍋料理の具のようなものなのです。
そうなると、いかにしてブログのネタを途切れさせないようにするかという戦略が重要になってきます。ネタのロジスティクスです。
このあたりについては長くなりますし、以前にも書いていますので末尾の「関連エントリー」をチェックしてみてください。
で、今回は、
- 僕自身が6年前に直面した「ネタがない、どうしよう・・・」というピンチ
- それを乗り越える時に実際にやったこと
- 結果その記事がどうなったか
について振り返りながら「書くネタがない!」というピンチに陥った時の対処法を考えてみます。
僕自身が6年前に直面した「ネタがない、どうしよう・・・」というピンチ
ブログを始めて半年という2005年9月20日の15:55のことでした。
書こうと思っていたことはあらかた書き尽くしてしまい、途方に暮れていました。
その日は夕方から外出して帰宅が深夜になることが分かっていたので、刻々と迫る出発時間のプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、パソコンの前で固まっていました。
それを乗り越える時に実際にやったこと
らちがあかないので、現実逃避もかねてふらふらと書棚に向かいます。
ずらっと並ぶ本の背表紙を眺めているうちに、ふと気になる一冊が目に留まり、手に取ります。
それは学生時代に読みふけった『眠りを減らせ!』という文庫本。
ぱらぱらとめくっていくと、付箋や書き込みだらけのその本からは実にたくさんの思い出が蘇ってきます。
大学生だった当時は、授業と部活とアルバイトという3つの“事業”を限られた時間の中でそつなくこなすことが至上課題でした。
時間をもっと有効に活用したい、という想いから大学生ながら時間活用に関するビジネス書を読みあさっていたのでした。
そんな中で出会ったのが『眠りを減らせ!』だったのです。時間を有効活用するには今ある時間の密度を高めるか、使える時間を増やすかのいずれかしかありません。
手帳術やスケジュール管理術といったテクニックは時間の密度を高める上では役に立ちますが、時間の絶対量を増やすことはできません。結局、無駄に浪費している時間を見つけて削っていくしかないのです。そうして最後に残るのが睡眠時間。
朝6時からの駅売店でのアルバイト、その後に大学で授業、夕方から部活、夜は読書、という生活の中で削れるのはもはや睡眠時間しかありませんでした。日中のスキマ時間にいかに昼寝のための時間と場所を確保するか、そのコツやテクニックを求めて睡眠関係の本もずいぶん読みました。
そんなことを懐かしく思い出しながら、「そうか」と我に返りました。
「これを書けばいいんだ」と。
結果その記事がどうなったか
そのようにして書いたのが以下の記事です。
※書いた時とは記事のURLが変わっているためブックマークは当時のURLに対してつけられたものを載せています。
ブログを始めてからブックマークが100以上ついたのはこの記事が初めてでした。
内容はほぼ『眠りを減らせ!』の受け売りですが、受け売りであっても、その内容をもっと多くの人に知って欲しい、自分はこれによって助かったのだ、といった想いがあれば、たくさんの人を動かすのだ、ということを学ぶことができた、僕にとってはとても大切な記事になりました。
最後のまとめが「南野やじ」風になっていて、当時の自分がお笑いに傾倒していたことがわかって、かなり恥ずかしいのですが、それもまたよい思い出です。
まとめ
ネタに困った時にやるべきことをいくつか持っておくと安心です。
今回ご紹介した「かつて熱心に読みふけった本を読み返す」はその1つです。
ネタは常にネツのあるところにあるものです。