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「こんなことを書いて誰かの役に立つのだろうか…」という不安を解消する方法


大橋悦夫「こんなことを書いて誰かの役に立つのだろうか…」といった不安から自信を持てずに結局タイミングを逸してアウトプットせずに終わってしまう──。

本当のところは、どんどんアウトプットして誰かの役に立つブログとして成長していきたい、と思っているのに、こうした不安に足を取られている人は少なくないようです。

僕自身もブログを始めた当初はいつもこの種の不安を抱えていました。

書いた記事がたまたま「はてなブックマーク」経由でいつもよりたくさんの「ご新規さん」に読まれることがあると、「うわー、そんなに読まなくていいですから!」などと本心とは裏腹の複雑な気持ちに悩まされていたものです。

でも、しばらく書き続けているとわかるのですが、役に立つかどうかは公開してみないとわからないのです。

「え、こんなのでいいの?」

とても古い話で恐縮ですが、以下の記事が当時ものすごく人気を集めた時、「え、こんなのでいいの?」と拍子抜けしたのを4年たった今でもはっきりと覚えています。

» かな漢字変換の確定を取り消す技 [Ctrl]+[Backspace](リンク切れ)

人気記事といえば、ブックマーク数が軽く1000を超えるのが当たり前の今日においては、たいしたブックマーク数ではありませんが、当時としては100を超えれば十分に話題の記事でした(それだけプレイヤーが少なかったということです)。

最近では以下の記事が人気を集めました(本記事執筆時点で1361ブックマーク)。

» Macを初めて触るときに知っておきたかったこと(リンク切れ)

いずれの記事においても「何を今更…」という感想を持つ読者も少なからずいるでしょう。でも、それと同じかそれよりたくさんの「すげー! 知らなかった!」という読者もいるのです。

そういう人がいる限りは、発信する意味はありますし、書いた記事がネット上で価値を持つ(=被リンクという票を得る)ことは間違いありません。

「こんなことも知らなかったのか?」と思われたくない

それでも躊躇するとしたら、それは書き手のプライドが邪魔をしているということになるでしょう。

「こんなことも知らなかったのか?」と思われたくないのです。

本心としては「知らなかった! すごい!」とだけ思われたい。そうなると「みんなに知られていなくて、自分だけが知っていること」を探す旅に出ることになるですが、そんな都合の良いものがそうそうあるはずもありません。

かくして「ネタ探し」の旅から帰らぬ人になってしまいます。

ネタは自分の外ではなく中に埋もれています。それを一つひとつ発掘して、出していけばいいのです。

自分の外にあるものは、すでに誰かの目に触れている可能性が高いために「みんなに知られていなくて、自分だけが知っていること」になりにくいのです。

自分の中にあるものは、少なくとも「自分だけが知っている」可能性が高いでしょう。

では、「自分の中」をどのように探せばいいのか? それは自分のブログを検索することです。つまり、ブログとは「自分の中」を作っていくための手段であると同時に「自分の中」それ自体でもあるのです。

「自分の中」を作らずに、ひたすら外にばかり目を向けていると、どんどん空っぽになっていきます。世の中にある「すごいブログ」に圧倒されて、空しくなってしまうのです。

目線を足下に落として、掘り始めてください。

自分だけの「すごいブログ」のタネを発掘しましょう。最初のうちは「こんなことも知らなかったのか?」というガラクタしか出てこないかもしれません。

でも、そのガラクタをどけていかないと、その先にあるタネに到達できないのです。

むしろその「ガラクタ」こそが誰かにとって宝である、ということもあるかもしれません。

たとえば、今回ご紹介した2つの記事は、いずれも「自分の中」から出てきています。

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