「仕事をする気がしない」という心理的問題としての「疲れ」を考えます。
よく「やる気」や「モチベーション」や「意志力」の問題とされているのは、じつは「朝から疲れが取れない」ほうの問題ではないかという気がします。
朝から疲れているのに、電車に乗って、さらに疲れたところで仕事が始まって、夜遅くまで帰れないとなったら「やる気」など出てきようがありません。
こういう人にひとつだけおすすめしたいことがあります。
スマホ、とくにSNSなど見ないことです。
単純に目が疲れるということもありますが、それよりも「自己分裂」のキッカケを減らしておくべきだからです。
わたしたちはすぐ他人に自分を「投影」します。
たとえば大好きなプロ野球チームを応援するときなど「わたしは好きなチームの好きな選手になってしまう」のです。
これが投影です。
投影は、子供のころからやり続けています。
少女マンガの主人公になってみたり、戦隊もののヒーローになっていた人はたくさんいるはずです。
自己分裂をすると、なぜ疲れるのか
時代劇のサムライになって「木っ端役人」を切り捨てていた人もあるでしょう。
このときわたしたちは自分が自分でなくなっています。
自己が分裂しています。
それ相応のエネルギーを投入しています。
なによりも、
- ひと仕事した
気になってしまうのです。
なにしろ事件を追い「木っ端役人に天誅を下した」のですから仕事をした気になるというものです。
でもこれはまだいいのです。
なにに自分を投影し、それだけの成果があがったことを自分に納得させられるからです。
これがSNSとなりますと、誰に自分を投影しているのだか、誰が敵なのかがはっきりしないのみならず「アクガサカエ」たまま「完結しない」ことも少なくありません。
たとえば今の時期であれば国家をあげての一大祭典を「中止すべき」だと信じる人にしてみれば、中止しようと奮闘している国会議員や評論家やインフルエンサー(つまり正義の味方)に「自分を投影」するでしょう。
けれども「敵」は時代劇のチンピラのように「やっつけられる」とは限りません。
「アクガサカエ」「のさばっている」まま、現実世界に戻ってこなくてはなりません。
現実に戻ってきたら満員電車に乗り、そしてまるでSNSで栄えている「悪」のような上司の下で仕事をするのかもしれません。
それは疲れるでしょう。
わたしなど、エンゼルスの大谷翔平投手が7点取られてノックアウトされたシーンに「自己投影」したばかりに、テレビを消したらどっと疲れていました。
「心の疲労感」というのはどこかで自己投影した結果であることが多いものです。
けれどもよく考えてみてください。
SNSでいくら「アクガサカエ」「のさばって」いたとしても現実のわたしたちには物理的に影響をおよぼす力はありません。
少なくともなにがあっても「どっと疲れ」なくていいはずです。
いくら大谷翔平投手が大好きでも、彼がノックアウトされたからといって私までバタリと倒れてしまう「必要」はありません。
こういうときは心をサッと引き上げて仕事に向かうべきなのです。
身体が疲れているはずがないのですから。
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今回は「罪と罰」そして「罪悪感」をまな板にのせて、その正体に迫ってみようと思います。
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グッドバイブス勉強会 s2「⑥ 自分を信頼するたったひとつの方法」 | Peatix