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ポメラはなぜ欲しくなるのか?



佐々木正悟 とってもためになるレビューでした。

» さよなら新型ポメラDM200。手放すことにした理由。 | さいんぽすと

メディアの関係者さんなんかから見ると、ブログのレビューというのは、「素人のまねごと」なのかもしれませんが、ブログには「プロではない」からできることがあります。レビューのために買い物をするわけではないので、「素人」は「生々しく書ける」より以上の「生」が書けます。

新しいポメラに過剰な期待をしていきなり買う。

しかし満足できないからいきなり手放す。

でも12インチのMacBookを「ものを書くために買い直す」のです。

これと同じことを雑誌のライターさんが仮にやったとしてもどうしても「演出のため」といった疑いが、本当はそうでなくてもつきまとってしまいます。

それにしてもどうして「ものを書く人」はポメラに期待してしまうのでしょう。そしてなぜ発売からこんなに間もないのに手放すことになったのでしょう。

機能が貧弱なのは分かりきっている。しかし軽い!だからこそ機能が貧弱

親指シフトに私は興味がないのでその部分はすっ飛ばします。

残るは次の部分になると思うのです。

クラウド同期。

ポメラのアドバンテージはただ1つです。パソコンではないこと。起動に時間がかからず、小さくて軽いこと。それだけです。まとめると「いろんなことができないこと」がメリットなのです。

しかし、いくらいろんなことができなくても、できてもらいたいミニマムというものはあります。それは人によって多少違うでしょうが、ものを書くということに特化した専用機ならできれば

  1. キーボードが高速タイプするのに向いている
  2. 日本語変換機能がまともである
  3. ショートカットキーがパソコンと似たように使える
  4. 保存先はクラウドであって欲しい(難しそう)
  5. できればものを書くための素材にアクセスしたい(たとえばEvernoteなど。しかし無理だろう)

このうち、4つ目までを可能としたのが今回のポメラです。と、考えるなら、欲しくなっても当然です。

しかし、

iPhoneのメモと同期できることを期待していたポメラSync。

このポメラSync、毎回手動で同期しないといけないし、1回の同期に50秒くらい時間がかかるのです。

EvernoteやDropboxの同期に慣れた私の身体は、ポメラSyncの同期の手間に耐えられませんでした。

同期がめんどくさいからiPhoneでいいや、という気持ちになってしまいました。

さよなら新型ポメラDM200。手放すことにした理由。 | さいんぽすと

「機能が貧弱であることを理解した」のだから「1分近く同期を待て」といわれたら、それをどうとらえるかです。50秒です。はたして5秒でも待てるかどうかあやしいものです。

個人的にこれはむしろ、メール機能を備えていてくれた方がよかったのでは、という気もします。クラウドではなくて、メール送信という形にしてEvernoteなどに送る。これはいままでありがちだった面白くもない機能かも知れませんが、メール専用端末のようなポメラだったら、それはそれで興味を持つという層もきっとあるでしょう。

ようするに、たとえば私のようにMacを使っていても、意味のあることをしているときにはEvernoteとテキストエディタをいったりきたりしているだけの人間にしてみると、たとえ1000gのMacでも重すぎるといえば重すぎる。やろうと思えば写真編集もできるというのは、機能過剰なのです。だからポメラが欲しくなる

しかしながらMacは、気づかないところでかなり多くのことをやっておいてくれます。Dropboxの同期や、メールの受信や、SNSやメッセージの通知など。それらは「貧弱な機能でも事足りる」と思われていて(だからなんとなく無視されつつある)、その実、「そういうことに意を用いないとならない」(それをやってくれない「ポメラ」を買って見ると気づかされる)ということにはもはや耐えられなくなりつつあるのです。

メッセージのやりとりもできて、メールの送受信もできて、テキストファイルをDropboxにアップできるポメラがあったら興味はそそられるでしょう。ただそれにかかる時間というのは、使用中とてもとても問題視されるところなのです。

逆にいえば、「そういうことを呑み込んで使う」のならいい機種でしょう。

» キングジム デジタルメモ ポメラ ブラック DM200


▼編集後記:
佐々木正悟



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11月27日 ライフハック@広島