昨日、とある会合で「コトバの領収書」なるものをいただきました。
領収書をもらう、ということは相手に対して金銭の支払いがあった、ということですが、頭に「コトバ」とついていることからわかるように、相手に“支払った”コトバに対する領収書です。
実際にもらった領収書がこちら。発行してくださったのは、プレジデンツ・データ・バンク株式会社の高橋礎(はじめ)社長。
この「コトバの領収書」が取り上げられた「THE21」の記事(コピー)をいただいたので少しご紹介します。
「自分史ビデオの制作会社を立ち上げたものの、まったく仕事が決まらない……。そんなときに始めたのが、『コトバの領収書』でした」と話すのは、プレジデンツ・データ・バンク社長の高橋礎氏。
「コトバの領収書」とは、初めて商談にいった先などで、とくに心に残った相手の言葉を記して、その人に渡すというもの。
「ある方から『いい言葉を聞いたら、領収書(=礼状)を書かないといかんぞ』といわれたんです。それならば、ほんとうに領収書を持ち歩いて、その場で渡せばウケそうだし、手紙より続くなあ、と思ったのです」
“領収書”の効果は絶大だった。
「後日、『あのとき、コトバの領収書を渡した者です』と電話すると、100%覚えておいてもらえ、間違いなくアポイントがとれます。この領収書をきっかけに発生した仕事は数千万円以上。とくに経営者は言葉を大事にしますからね。『社長殺しツール』といえるでしょう(笑)」
「コトバの領収書」誕生の経緯をうかがっているうちに、これも1つのセレンディピティだな、と思いました。
当初の目的である自分史ビデオの制作はうまく行かなかったものの、その副産物として偶然生まれた「コトバの領収書」が数千万円の仕事をもたらしたわけです。
ちなみに、僕が“お支払いした”コトバは「セレンディピティ」。まさか領収書が発行されるとは思わず、いろいろ話しているうちに最近のエントリで取り上げている「セレンディピティ」の話をしていたのが高橋社長のコトバアンテナに引っかかったようです。
人から学ぶ姿勢は誰もが心がけているところだとは思いますが、「コトバの領収書」のような目に見えるツールを活用することで、これを具体的に行動に落とし込みやすくなるということを目の当たりにした、ある暮れの宵でした。
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プレジデンツ・データ・バンクは、頂いた言葉にその場でお礼を述べるさいに活躍する「コトバの領収書」の販売&プレゼントを自社サイト内でスタート。
・その場で書いて渡すため、時間が掛からない上、相手に印象に残る。
・頂いた言葉をそのまま引用するため、本文の構成等に頭を悩ますことがなくなる。
・非常に低コストで、誰でもトライでき、続きやすい。
という特徴がある。