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自分で立てたスケジュールを守るコツ・その3

綿密に時間を見積もってスケジュールを立てたとしても、残念ながらその通りにいかないことがあります。

これまでに「自分で立てたスケジュールを守るコツ」というテーマで2本のエントリを書いていますが、

自分で立てたスケジュールを守るコツ
→ 1日を複数の区画に分け、区画の中でやりくりする。
続・自分で立てたスケジュールを守るコツ
→ スケジュール調整のための時間を別に取っておく。

これらを書いて2ヶ月たった今、「その3」として、ちょっと別の視点で考えてみます。

最近スケジュールを立てる時に個人的に何となく実践しているのが、キャンセル可能な予定を1件組み込んでおく、という(姑息な)ワザ。

先週のある日は、予定がめいっぱい詰まっていて、4箇所を回りながら合間にカフェに寄って原稿を書いたり連絡をこなしたりする、というハードな一日でした。案の定、スケジュール通りには運ばず、一部の作業で予定を大幅に上回る遅れが発生。

でも、4箇所のうち1箇所は自分が参加しなくても良いミーティングだったため、申し訳ないと思いつつもキャンセル。

もちろん参加できればそれに越したことはありませんが、できなくても大勢には影響がない、というものだったため、あまり後ろめたさを感じることなく時間を確保。

こういった選択に迫られることというのはけっこうあると思うのですが、そうであれば予めスケジュールを立てる段階から「キャンセル可能な予定」を組み込んでおくと、それがリスクヘッジになるのではないか、という思いつきがこのワザの出発点でした。

とはいえ、最初から「これはどうせ先送りできるから」という魂胆をもって確信犯的に「キャンセル可能な予定」を入れると、今度はそれを先送りする前提で行動してしまうため、よくありません。それは「どうせやらない予定」と呼ぶべきでしょう。あくまでも、すべてやりきるつもり、で臨んで、やっているうちにやむを得ない場合に、仕方なく、先送り。

「どうせやらない予定」というのは例えば、「早く終わったら英語の勉強をしよう」とか「本を読もう」といった自分の「やる・やらない」という意志だけで決められるスタンドアロンな予定です。そこで今回のように日時が決まっているミーティングのように、自分だけでは決められない&日時の動かせない予定の方が良い意味でプレッシャーになります。

ただし、このようなキャンセルを繰り返すと「出たいけど、まぁ出なくてもいいや(前回も出なかったし)」という“慣性”がついてしまうので、そのミーティングに参加することで得られるメリットも明確にしておき、参加しないとそのメリットが得られなくなるというペナルティーを用意しておいた方がいいかも知れません。

例えば、

 ・話題から取り残されるリスクがある
 ・そのミーティングでしか聞けない話がある
 ・そのミーティングに参加した人しかもらえない資料がある

などなど。そういう意味ではそのミーティング自体を参加したくなるような楽しいもの、トクするものにするために、例えば「どのようにすればミーティングが面白くなるか?」という質問をしてみるといいかも知れません。もしくは「このミーティングに参加すると何が得られそう?」という質問もいいでしょう。

あるいは、ミーティングではなく芝居や映画でも良いでしょう。実際、単館上映のレイトショーを見に行こうと18時以降に予定を入れていたことがあったのですが、結局は仕事が遅れたためその日は見に行けませんでした。でも、仕事は遅れずに済みました。

ちなみにこの場合、作品のチョイスがキモになります。すごく見たい作品だったりすると見に行けなかった時のショックが大きく、立ち直るのに時間がかかりそうですし、どうでも良い作品だと「これが終われば見に行ける!」という“ご褒美ブースター”の効き目が薄れます。適度に見たい作品が良いでしょう。

もちろん、「仕事そのものが報酬である」という境地に達するのが一番なのかも知れませんが。。

<自分で立てたスケジュールを守るコツ・その3>

日時は動かせないがキャンセルは可能な予定を入れておく。