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非正規ルートを開拓するのが楽しい



大橋悦夫『「成功曲線」を描こう。』を読み返していたら以下のくだりが目に留まった。

「君はとても熱心だね。やる気があるんだったら、勤めが終わった後、二時間くらいアルバイトをしてみないか」とその店の主人から声をかけられます。降って湧いたような話を二つ返事で承諾して、頑張ってアルバイトに精を出します。

これは、100軒のレストランのオーナーになると決意した架空の人物の事例の一部。

手始めに『レストラン』や『グルメ』をタイトルに冠する本を読みあさっているうちに、それらの本で紹介されていた評判の店を訪ね、店の主人に話しかける。

先々は自分の店を開きたいという夢を熱心に語り、その研究の一環としてこの店に来た、と伝える。

かくしてこの人物は冒頭の引用のようなチャンスを得る。

もし「レストランオーナー養成学校」のようなものがあり、ここに通うことでレストランオーナーになれるとしたら、どうだろうか。

この学校に通うことはレストランオーナーになるための「正規ルート」であり、レストランオーナーになろうと決意した人は例外なく、何の疑問を抱かずにこの学校に入学し、そして卒業すれば晴れてレストランオーナーになる。

一方、養成学校にお金を払って「教育」を受ける代わりに、評判の店でお金をもらいながら「経験」を積むという「非正規ルート」を歩み、何年かかるか分からないが、やがてレストランオーナーになる。

どちらも結果として「レストランオーナー」になれたように見えるが、おそらくその後の仕事を楽しめるのは「教育」を受けた人ではなく「経験」を積んだ人なのではないかと思う。

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