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仕事を楽しくやれていますか?



佐々木正悟 このブログは「シゴタノ!」なのですが、私はどちらかというと「シゴラク!」をメインにして書いてきました。

カタカナにすると違うわけですが漢字にするとどちらも

  • 仕事楽!

なのです。まあ「と」が余計ですが、漢字だと。

私は必ずしも自覚はないのですが、いささか感情の起伏に乏しいようで、「楽しい!」と「悲しい」の起伏なども確かにあまり強く響かない。こういう人はちょっと前に「増えている」と言われていたりしましたが、どうなのでしょう。

少しだけ個人的なことを言うと、子供の頃からだが著しく不健康だったため、あまり感情的になると、そのことが「堪えた」のです。何だか子供のくせに老人みたいですが、そういうことはありました。

シゴラク!に走るのも、体に「堪える」ということへの不安があったわけです。それは小さな頃から若い頃から、今に至るまで。No Second Lifeのタチさんなど、そういう意味ではとてもうらやましいときがあります。あれくらい体力あったら、もっと「楽しい!」ことも躊躇なくやれたかも、と思うことがあります。

最も他人のことなど、本当のところはわからないし、うらやんでいても仕方がない。

そこで2019年は、少なくともこの連載を書く間くらいは「シゴタノ!」を目指し、考えてみようと思った次第です。

「ライフハック」は「ラク!」のためのもの

で、たちまち「ライフハック」なのです。そうなのです。これは「ラク!」のためのものなのですが、私には「たの!」のためのものでもあるのです。かつ近年は「たの!」の方が強まってきているのです。

例えば最近使っているAsanaなどは、これにより「プロジェクト企画ログ残す」という意味も重大なのですが、ないと絶対困るか?といえばそんなことはないし、これによって楽になっているか?と言われれば、むしろ面倒になっています。


でもまあこれをちょっと見てください。



これは私のブログ「ライフハック心理学」のこれから書きたいこと(プラン)と、これまでに書いてきたこと(ログ)のノートですが、こういう一覧は見ていて「たの」しい! 何でかと言われるとかなり困ります。

「便利そうだ」と思ってくれる人はいるでしょう。実は「楽しそうだ」と思う人もいると思いますが、楽しさは説明しがたいように思われます。

しかしそれでも楽しい。これさえあれば何にも要らないなどというものではありませんが、一定の手間をかけるには十分すぎる楽しさです。

ライフハックの目的は、仕事を混乱させずに楽しむため

つまり、私は結局仕事を「混乱させずに楽しむため」にライフハックしていると言えるのです。混乱させないことが楽しさを味わう余裕を作り出している、といえば言えば言えそうです。

しばしば「タスクシュートは長期計画が弱点」と言われます。

それには100%不同意ですが、いわゆる「長期計画をタスクシュートする」ためには、コストパフォーマンスとしては成立しない手間が現状必要だということは言えます(これが誤解のもとなのです。3ヶ月分のタスクを埋め込んで、2019年3月31日の23時51分に寝るにはこうだ!というリストなど、意味不明の複雑さであり、全く無用の長物です)。

Asanaで私が常に意識しているのは、特定の認識カテゴリにおける

  • 未来
  • 現在
  • 過去

を時系列に並べたもの。ここに時間リソースに関する見通しはありません。それは別の話です。

これはこれで便利です。というよりも多くの場合「プロジェクト管理」と呼ばれているものは、このバリエーションに見えます。

が、私にはこれがなくても、プロジェクト管理の問題は発生しません。その意味でこのAsanaのリストは「余剰」なのですが、ただし「楽しさ」をもたらしてくれています。

この「楽しさ」のいくらかは「これまでに積み上げてきたものを一望できる楽しさ」です。そういうのは特定のテーマに沿ったリストを作るだけで得られます。

そのほかの楽しさとして、好きなことをデフォルメしてくれる楽しさというものがあります。私がAsanaリストを見ると「これがブログだ!」という「フィクション」が示されます。

物事を唯物的に分解しても、「それ」は得られるものではなく、むしろ失われるでしょう。私は「テニス」が好きですが、テニスというのは、ラケットを振ることでも、黄緑色のボールを打つことでも、走ることでも、サーブを打つことでも、靴紐を結ぶことでも、その総和でもありません。「それのどこが好き?」などと自問してしまうと、訳のわからない答えが飛び出します。

「テニス」は「テニス」としか言い様がないものです。「シゴタノ!」は「シゴタノ!」です。それでわかっているときはそれでいいのです。ただしそれがわからなくなりかけたら「フィクション」が必要です。

「これが私にとってのシゴタノ!です」と一発で実感できるようなフィクションが必要です。ログのリストというのは、その機能をよく果たしくれるのです。

2月9日(土)のタスクカフェにて解説します

このあたりについて詳しくお知りになりたい方は、2月9日のタスクカフェ「プロジェクトを前に進めるための記録の活かし方」にご参加ください。

» 仕事を予定どおりに終わらせたい人のための「タスクカフェ」@渋谷