※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

週に一度、iPhoneのホーム画面をキャプチャし、変化を追いかける効用



大橋悦夫週に一度、iPhoneのホーム画面をキャプチャし、前週からの変化を追いかけるようにしています。「週に一度」と書きましたが、実はしばらくサボっていました。それが、今年に入って少しやり方を変え「これは面白いかも」と感じ始めたため、優先度が上がっています。

▼「ホーム画面」をリンクにしているので、一覧が表示されます。


「これは面白いかも」と感じ始めた理由

手順としては以下の通りです。

  • 1.iPhoneのホーム画面(全画面)をキャプチャする(スクリーンショットを撮る)
  • 2.キャプチャした画像をScrapboxにアップロードする(複数画像をまとめてドラッグ&ドロップでOK)
  • 3.「(今日の日付)のホーム画面」というタイトルをつける
  • 4.「ホーム画面」をリンクにする
  • 5.前週のホーム画面と見比べながら、変わった部分についてメモを追加する

昨年まではステップ1~4のみ、つまりキャプチャ画像をアップするだけでした。

今年からステップ5(メモ)を追加してみたところ、「そうか、そういう理由で第1画面に持ってきたのか!」という自分の意図を改めて確認できるのに加え、「このアプリ、ぜんぜん使ってないけど、いつ買ったんだっけ?」といったレビューにもなることに気づきました。

ホーム画面は自分とiPhoneをつなぐUIなので、その構成を変えることはそのまま自分の作業効率や気分に影響を与えます。

「どうもしっくり来ない」と感じていたとしても、うまく言語化できずにいれば、構成を変えるという改善行動にまで至らず、ずっとモヤモヤしたまま使い続けることになります。

週に一度でも時間をとって以前と見比べることで、このモヤモヤの正体に肉薄できると感じています。

アイコンの位置というのは意外とちょこちょこ変えており、「あれ、こんなに変えたっけ?」と自分でも驚くことがあります。無意識のうちに調整しているのですね。

新しいアプリを導入していれば、新たに「置く場所」が必要になりますから、すべからく調整は行います。

それでも、週に一度程度であれば「あ、これはこういう理由で調整したんだな」とその意図(厳密には無意識の調整に対する後付けの説明)を“思い出す”ことができます。

「どうしてこうなった?」に対する回答を残しておくわけです。

実際のメモ

実際には以下のようなメモを残しています(個人用のScrapboxから転載)。

2019/01/06のホーム画面

第1画面に置いていた標準天気はまったく起動することがなかったので、第2画面に置いていたYahoo!天気と入れ替え(標準天気は標準フォルダへ)。

FastEver Snapは要らんかなと思いつつ、ときどきフラッシュランプを点灯させた状態で写真を撮れると便利なシーンがあるので、第1画面に残留。Microsoft Pixと迷ったが、彼のキラー機能であるPHOTOSYNTHはさほど使用頻度が高くないので第2画面の同じ位置に。



佐々木正悟さんがPodcastをAnchorで始めたので、Anchor導入。標準のPodcastにはアップしてないのか?

かくして音声シリーズは、CloudBeats、標準Podcast、Himalayaと合わせて4つになった。巡回先が増えてめんどくさい。

あと、RunKeeperは今日のランニングで計測が不正確だったし、起動と停止も手間なのでもう止めるかも。Apple Watch 4のワークアウトのみで割り切る方向。

その他、各フォルダ内のアプリもほぼ使っていないものも増えてきたので整理したいが、よく使うアプリの位置は覚えているので、整理すると(=取り除いてしまうと)位置が乱れてめんどくさくなりそう。使っていないアプリもよく使うアプリの位置をキープするための中央分離帯みたいな役割を担っていたりするのでいっそうめんどくさい。

なぜ「めんどくさい」のがイヤなのかを考えてみると、認知リソースを不必要に浪費するからか。「多少不便でも今のままで曲がりなりにもうまくいっているんだから、余計なことするな」という守旧派が道を阻む。こういう守旧派って既得権益を振りかざして実にめんどくさいんだけど、そういう輩が自分の中にもおるということだ。



変動なし。

2019/01/14のホーム画面

Textwell、TextwellからScrapboxに書き込む方法のリサーチをきっかけにホーム画面に置いていたのだが、ここからScrapboxに書き込むことが皆無であることに気づく。それ以外の用途としては、「TwitterやFacebookに投稿する際の下書きを書く」があったが、それであればもっと便利なヤツがあるということで、ブログフォルダに退避していたFastEverに入れ替え(ドラクエの馬車システムをふと思い出す)。

ちなみにこの用途について補足すると、TwitterやFacebookの入力フォームに直接入力すると、間違えて投稿してしまったり、投稿しないうちにアプリを切り替えてしまって、そのまま忘れて入力内容が失われるリスクがあるためで(実際に何度か失った)、代わりに別の、特にテキスト入力に特化したアプリで下書きを書き進めることで、書き上がらずにアプリを閉じても入力内容がずっと残っている(iPhoneの電源をオフにしても!)という安心感が得られる。

なお、FastEverは、投稿先のノートブックとタグを履歴から選べるのが極めて便利で、「わかってるな!」と感心させられる。新しくタグを付与する場合も、部分一致でタグを検索できるので、うろ覚えでも正しいタグを引き当てることができて気持ちがよい。



アクティビティとRunKeeperの位置が入れ替わっているが、これはアイコン移動の際に勝手に動いていたことに気づかずにいたもの。動いていたことにホーム画面レビューをするまで気づかなかったくらいにRunKeeperに無関心だった(この一週間一度も起動していなかった)ので、もうお蔵入りでよかろう。



通常動きのない第3画面だが、アイコンの位置を動かすと必ず関係ないアイコン(特にフォルダ)も移動する。iOSのバグだと思うけど、前回のスクリーンショットを見ながら元の位置に戻すという賽の河原積みみたいな仕打ちを粛々とこなしているシーシュポスな自分である。


「無意識くん」との共同作業

以上のようなメモを書きながらも、その場でどんどんアイコンの配置を意識的に変えています。

無意識の調整を週に一度キャプチャし、これをもとに意識的に調整をかけるという「無意識くん」との共同作業です。

iPhoneのホーム画面に限らず、「無意識くん」との共同作業は他の場面でも応用ができそうです。

やや強引につなげると(僕の中では分かちがたくつながっているのですが)、高田明さんの以下の主張に通じると感じます。

軸足を置いていたのは、とにかく「今」です。今できることに最善を尽くす。そこから、次のステップが見えてくる。最善を尽くす中で次のステップが見えてきたら、スモールステップで次に進む。その繰り返しで成長を続けてきました。目標と呼べるようなものがあったとしたら、それは、とにかく昨日よりも今日、今日よりも明日、今年よりも来年と売上を伸ばし、成長していくという強い想いでした。(『伝えることから始めよう』p.231)