※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

甘えられないと無気力になる



佐々木正悟 子どもというのは「甘えられると知っている存在」です。

もう少し細かくいうと「甘えられないとは知らない存在」かもしれません。

「甘えられる」という意味では大人も子どもと変わりはなく、他人に甘えることでやっていける存在なのですが、

「甘えていてはダメかもしれない」

という幻想にとらわれることがよくあります。

「無気力」とは「甘えるのはダメなのかもしれない」という幻想にとらわれた、1つの結果です。

人は、1人では生きていけません。その真実をリアルにレポートしてくれた文献として、たとえば次のような本があります。

この著者は偉人です。

76日間もの間、洋上で、たったひとりで生き延びることができたのです。

だから本を書けたのです。

読めば分かりますが、私だったら2日ともたない過酷な状況です。

「甘ったれたことをいっていられない」という幻想にむしばまれている

そして読むと分かりますが、洋上に比べれば、地上で人が生きていくのはとても容易です。

ただそれは、他人が助けてくれるからです。

食料と、飲料水と、寝床と、衣料品などが、いかに私達の生存にとって欠かすことができないか、よくわかります。

私たちは、子どもと同じように、他人に甘えることで充分に生きていける存在なのです。

子どもは、そういう自認とともに、たとえば楽しくお絵描きをします。

こんな落書きを書いていて、ぼくの晩ご飯代は誰が出してくれるのだろうかとか、イラストレイターのお母さんは、ぼくの絵をバカにしやしないかといったことを、決して考えられません。

そういうことを考え始めたとたんに、絵が描けなくなるのです。

SNSの世界に住む、批判精神旺盛な「架空の人」がぼくの絵を馬鹿にするかもしれないし、しょうもない絵を描いていたのでは、晩ご飯代をもらえないかもしれないから、怖くて絵を描いていられないのです。

このような「甘ったれたことをいっていられない」という幻想が、本来は甘えて生きている自分をむしばんでいきます。

誰もが、どちらにせよ、なんらかの形で他人に甘えて生きているにもかかわらず、「誰にも頼らず生きている独立自尊の人」を勝手に想像し、その想像上の「強者」に、「甘えている自分」を攻撃させるのです。

▼編集後記:
佐々木正悟

 
自分はめったに怒りはしない
だから、他人がもっと寛容になってくれれば、世の中はもっとずっといい場所になるのに!
 
このように思うすべての方が今回のセミナーの対象です。
 
HSPといわれる方はもちろんのこと、そうかどうかはわからないが、「怒られることに敏感すぎる」と感じている、すべての人が対象です。
 
ともすれば、
 

  • やさしすぎる
  • 心が弱すぎる
  • たまには他人に厳しくしなければいけないと思う

 
と不思議な自責の念に駆られている方に、お伝えにしたいことがあるのです。
 
いわゆる「怒りっぽい人」向けの啓発書や、セミナーというのは多くあります。
 
怒りはトラブルメーカーですし、心臓発作も引き起こしかねませんし、怒りを手放そうという呼びかけは多くあります。
 
しかし、「怒られる」方はどうすればいいのか
 
最近になってようやく「繊細すぎる」「HSP」が注目を浴びつつありますが、この問題は神経症的な話にならなくても、もっと一般的に人を困惑させるテーマなのです。
 
たとえば、
 

  • 後からピッタリついてくる車のおかげで、運転に集中できない
  • 後に並んでいる人が多くなってくると、ATMの操作をすぐあきらめてしまう

 
といったことでお困りの人もあるかもしれません。
 
そういう方も、もちろん大歓迎です。