Obsidianを研究中の倉下です。
今回は、Obsidianで新しいノート(≒ファイル)を作る方法を見ていきましょう。
案外、いろいろな方法があります。
新規作成ボタン
まず、一番オーソドックスな方法が左サイドバーにある「New note」ボタンを押すことです。
「Untitled」という仮名のファイルが作成されます。
ごく普通のノートツール、つまり非wiki的なツールではよくある方法です。
Internal link
次に、wiki的によくある方法が、内部リンクからの作成です。
どこかのノートに、作成したいノートのタイトル(ファイル名)を記述し、それを二重のブラケットで囲ってInternal linkとします。
そのリンクを、command + クリックするか、option + command + returnすれば(どちらもMac)、新しいパネルでノートが開きます。
単に開くだけでなく、そのファイル名のmdファイルも同時に作成されます。
ネットワーク型のノートツールを使っていく場合では、一番使われることが多いのが、この方法でしょう。
この方法で新しいノートを作る限りにおいて、そのノートは必ず別のノートとの接続(リンク)を持ちます。孤独でも独りぼっちでもないのです。言い換えれば、そのノートは知識のネットワークに組み込まれることが担保されています。
この点はネットワーク型ノートツールを使っていく上で極めて重要なので、意識してこの方法で新規ノートを作っていくのが良いでしょう。
検索から
左サイドバーにある「open quick switcher」ボタンか、そのショートカットであるcommand + o(Mac)を押せば、ノート切り替えのための検索パネルが表示されます。
このパネルでは、インクリメントで(つまり文字を入力していくたびに)検索するノートが絞り込まれていくのですが、当然存在しないノートのタイトルを入力しても、何も検索結果は表示されません。
その代わり、そこから新しいノートを作ることができます。
つまり、「この内容についてのノートがあったか検索しよう→無かった、じゃあ作るか」という動作がスムーズに行えるようになっているのです。Scrapboxをお使いの方ならばおなじみの動線ですね。
「なければ作ればいいじゃない」というと某アントワネットみたいですが、何かの情報を探したときに、それがなければ、新しく作っておき次回の検索に備えることは、デジタルノート運用において極めて有用な習慣と言えます。
このルートでの新規ノートの作成も積極的に活用していきたいところです。
さいごに
最後のノートの作り方は、実にScrapbox的であり、使い手の心理がよく分かっていると感じます。
ただし、ScrapboxはURLでページを開くのと新規作成(ないしは追加)ができるのに対し、現状のObsidianのURLスキームでは、「存在しているページを開く」ことしかできず、新規作成はできません。
その辺は、今後のバージョンアップを待ちたいところです。
もし、URLスキーム経由で手軽に記述したい場合は、たとえばinboxというノートを作っておき、
obsidian://open?vault=mindgarden&file=inbox
といったURLからそのノートをすぐさま開けるようにしておいて、ささっと記述→Internal linkからページ作成、という手順を踏むと、多少はマシになるでしょう。
※「mindgarden」はvault名(フォルダ名)です。
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え〜、10月です。たぶん嘘です。嘘だと言ってください、という気持ちですがもちろん現実なので、頑張って原稿を書いていきましょう。最近はなかなかスムーズに執筆できております。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。メルマガ毎週月曜配信中。