筋トレを続けていると、鍛えている対象の部位とは別の部位が支援してくれていることに気づきます。
主に鍛えている筋肉とは別の部位が支援してくれる風な。
腕立て伏せしてるときに腹筋のサポートが得られルような。 https://t.co/JAyMEMI2om— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) December 7, 2019
以下の記事で書いた、「支援効果」に近いでしょう。
支援効果とは、敵と対峙するときに、同一の敵に自軍のほかのユニットが隣接していると、自分の攻撃力と防御力がアップする、というものです。
プロレスにたとえれば、一人の相手に対して、自分ともう1人(あるいはそれ以上の)味方レスラーが対峙しているような格好です。実際に攻撃するのは自分のみですが、相手としては、注意と攻撃が分散するために、結果として、こちらの攻撃が決まりやすくなり、相手からの攻撃はかわしやすくなります(味方が複数いるので)。
プロセス間通信が滞りなく行われているか
筋トレにはいくつもの「種目」があるために、一度に一部位しかトレーニングできないという思い込みを持ってしまいがちなことに気づきます。
言うまでもなく筋肉はつながっているので、「ある一部位のみを独立して鍛える」ということはできず、好むと好まざるとに関わらず連動する別の部位も合わせて鍛えることになってしまうのです。
むしろ、この部位間の連動、システム的にいえばプロセス間通信が滞りなく行われるようにすることは単一部位のトレーニングよりも重要なのではないかと思えます。
仕事においては、取り組んでいる仕事を複数のパートに分け、パート間の連動がうまくいっているかを考えることがこれに当たるでしょう。
これを書く仕事に当てはめれば、
1.書くべきネタを考える
2.考えたネタと自分の持っている知識や経験と見比べる
3.考えたネタを既存の知識や経験にブレンドするか、そのままボツにするという手順を繰り返して文章として完成させます。
この手順を考えるとき、特に2の「考えたネタと自分の持っている知識や経験と見比べる」というステップでは、頭の中だけで考えるより、それを目で見ながら文字を追いながら手を動かしながらの方が、より多くの刺激が得られ、新たなアイデアを呼び込む門戸が開かれますし、思考の堂々巡りを防ぐこともできます。
大きな仕事を小さな仕事の有機体の集まり、ととらえるイメージです。
以下の“反芻活動”もこれに近いです。
映画を観終えるたびに、必ずやっているのが、その映画のウィキペディアページを丹念に読みふけることです。出演していたキャストや監督などを確認しつつ「あぁ! あの映画と同じ監督だったのか!」という発見や「どこかで見たことがあると思ったら、つい最近観たドラマに出てたな確かに…」という“再会”が楽しいからです。
もはや「やらずにおれない」レベルです。
(中略)
映画を観た直後にこの反芻活動を行うことで、一面的な理解が多面化し、「そういうとらえ方もあるのか!」とか「あのシーンはそことつながるのか!」という“塗り残し”がきれいに埋まるカタルシス。
また、「今回の俳優が出ている別の映画も観てみたい」とか「すでに観たことのある映画だけど、この俳優のシーンだけもう一度観てみたい」という新たな“タスク”もそこから生まれてきます。
要するに、筋トレがおすすめです
大きな仕事を小さな仕事を分解するのは、分解することで、分かりやすく、解きやすくすると同時に、それぞれのつながりを見いだすことで、仕事全体に神経を通すことに近いかも知れません。
ちなみに、僕自身の現在の筋トレは自宅で自重でできるものが中心です。出張中でも途切れず、環境に左右されずに続けられるからです。
以下の本を参考にしています。フルカラーで細かくメニューが紹介されており、写真も豊富です。