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やることのほぼすべてが終わりのないリピートタスク、という認識



大橋悦夫生活も仕事もすべては大小さまざまの無数の歯車の組み合わせで回っている、ととらえています。

歯車の動きを一つひとつつぶさに観察することを通して、その回転数を把握し、これを手元に転写していく。
すべての歯車について転写しきったとき、人生の“オートメーション化”がなし遂げられます。

歯車の動きを予測し、これと同期することで、無駄な摩擦や軋轢を生じさせることなく人生を駆動させていくことができるようになるわけです。

要するに「レパートリータスク方式」

とはいえ、これは理論上の話で、その途上のどこかで必ず転写しきれずに破たんしてしまいます。

歯車はゆっくりと時間をかけて、しかし確実にその噛み合わせが変化していくので、この変化に応じて改めて転写し直していく必要があるからです。

この転写作業自体もまた「終わりのないリピートタスク」ということになります。

「転写」とは以下の記事におけるレパートリー化に該当します。

個人のタスク管理に当てはめるなら、繰り返し実行しているリピートタスクです。

これまでに何度も実行してきているので、どれくらいの時間がかかるのか、どの時間帯に行えば最も効率がいいのか、どのような手順で進めればいいのか、といった勘所が明確なので、やはり「うまい・安い・早い」という安定感や安心感が得られやすくなります。

一方、ワンタイムキャストは、まだやったことがない仕事ということになりますから、どうしても不安がつきまといます。

とはいえ、いつもレパートリーキャスト方式で回していては、いずれマンネリに陥ってしまいます。

「アメリカン・ホラー・ストーリー」にしても、伊丹十三監督作品にしても、三谷幸喜監督作品にしても、当たり前ですが、全キャストがレパートリーキャストで固められているわけではありません。毎回必ず、新しいキャストが登場します。すなわち最初は誰しもワンタイムキャストとして登場するわけです。

文字通りワンタイムのみで終わってしまう俳優もいれば、演技が認められて晴れてレパートリーキャストに“昇格”する俳優もいるでしょう。

一方で、レパートリーキャストから外れる俳優もまたいるはずです。

個人のタスク管理で考えると、レパートリータスク(=リピートタスク)で仕事の中核を回しながら効率を高めつつ(=時間を生み出しつつ)、一定割合のワンタイムタスク(=新規タスク)を投入することで、マンネリを予防する、という構造が浮かび上がってきます。

初めはワンタイムタスクのつもりで取り組み、うまくいったものはレパートリータスクとして取り立てていく、というタスクシュートは、言ってみれば「レパートリータスク方式」と呼べるかも知れません。

すべてを記録に残すことで、後からでもレパートリー化できるタスクをピックアップすることができます。レパートリーを充実させやすい仕組みになっているわけです。

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