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不安で何も手につかない時のための5つの問い



大橋悦夫5年前(2005/06/02)のエントリーですが、ジャパネットたかたの高田明社長の次の言葉を引いています。

そんなに仕事をがんばるのはなぜ?

その時その時を一生懸命やる。

やっているものはなんでも面白ければハマってしまう性格だから、あまり先のことは考えていない。

10年後、20年後を考えても人生はわからない。

むしろ考えない方がいい。

今この2,3年にいろいろな人に会って、いろいろな本を読んで、いろいろな経験をしていけば、それで人生が変わっていきますよね。

だから、あまり先のことを悩むより今のことをやればいい。

儲かるからやる、というよりはやってみたら面白かったからどんどんやる、という感じなんです。

これを読んで思い出すのが『道は開ける』の第一章。

「今日、一日の区切りで生きよ」

博士はあの講演の中で、明日の準備をする最良の手段は、諸君の全知全能を傾け、あらゆる情熱を注ぎ、今日の仕事を今日中に仕上げることであると説いたのだ。

これこそ未来に対して準備を整える唯一の方法と言えるだろう。

テッド、君の人生を砂時計と考えてみるんだ。

砂時計の上部には、無数の砂がはいっている。

そして、それらの砂はゆっくりと、一定の速度で中央のくびれた部分を通過して行く。

この砂時計を壊さないためには、君や僕が余計な手出しをせずに、砂の一粒一粒がくびれた箇所を通過するままにしておくほうがいい。

君にしても、僕にしても、ほかのだれにしても、この砂時計そっくりなのさ。

朝、仕事を始めるときには、その日のうちに片付けてしまわねばならないと思われるものが山ほどある。

けれども、われわれには一度に一つのことしかできないし、砂時計の砂がくびれた部分を通るように、ゆっくりと、一定の速度で仕事を片付けるしか手はない。

さもないと、肉体や精神の働きが狂ってしまうのだ。

人生は信じられないほどのスピードで過ぎ去って行く。

私たちは、秒速30キロで空間を走っている。

「今日」は、私たちにとって、かけがえのない所有物である。

私たちにとって、唯一の確実な所有物なのだ。

ドキッとさせられる言葉が並んでいますが、いずれも薄々はわかっていつつも、ついフタをして見えない振りをしていることばかりではないでしょうか。

過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう。

あなた自身で、次の5つの問いに答えてみていただきたい。

ということで、まとめとして掲げられている5つの問いを載せておきます。

  1. 私は、未来に不安を感じたり、「水平線のかなたにある魔法のバラ園」に憧れたりして、ともすると現在の生活から逃避していないだろうか?
  2. 私は、過去の出来事──すでに決着のついたことがら──を後悔するあまり、現在をも傷つけていないだろうか?
  3. 朝起きる時に「今日をつかまえよう」──この24時間を最大限に活用しよう──と心に誓っているだろうか?
  4. 「今日一日の区切りで生きる」ことによって、人生をもっと豊かにできるだろうか?
  5. 以上のことをいつから始めるべきか? 来週から?……明日から?……それとも今日からか?

合わせて読みたい:

『道は開ける』は、それより有名な『人を動かす』の著者デール・カーネギーによる超絶骨太な自己啓発書ですが、ハードカバーで読むのにはいささか骨が折れます(骨太だけに)。

そこで、おすすめしたいのが『道は開ける』と『人を動かす』の2冊に加えて、夫人であるドロシー・カーネギーによる『カーネギー名言集』の3冊がセットになった以下のパッケージ。

気軽に持ち運べる文庫版なので、カバンに1冊しのばせておき、新刊に飽きた時にひもといています(特に『道は開ける』はもう何度読んだか分かりません…)。

考えてみると、マーク・フォースターさんも「今日一日の区切りで生きよ」という金言から着想を得たのかもしれません。



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