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自分の仕事を自分で邪魔しない



佐々木正悟 いまシゴタノ!を書いているのですが、なぜかこれを書くにあたりDMMで官能を刺激する動画サンプルを眺めるのは不都合かつ愚かな選択だ、と決めつける向きがあります。

どうしてなんだろう?

私たちはだいたいにおいて完璧です。たとえば食事中には適切なドーパミンが分泌されたりして、胃の活動は活発になるようになっていて、他にもいろんな微調整が驚くほど厳密に施されます。

私たちはだいたいにおいて完璧です。完璧でないのは、何かと言葉で説明し、未来の計画通りに完璧なはずの肉体に無理強いして失敗させる、よくわからない自意識の方です。

この自意識の理想は、完璧な文章をより速く、できれば1秒で書き上げて、多くの人に「さすがですね〜!」と言われたりすれば満足だという、小学校4年生が喜びそうなものです。クッパを無傷で倒したところをお友達に自慢したいという感じでしょうか。

自分が何をしているか、人に説明してもらう必要があるという不思議

私たちはだいたいにおいて完璧ですから、食事をするべき時に、食事をするように、シゴタノ!の原稿を書いたりすればいいのです。肉体に任せて。官能動画が必要だと肉体が所望するなら、そっちを見ながら書けばいいのです。

そうやっていれば、食事に失敗しないように、シゴタノ!の原稿を書くことに失敗するとは思えません。

現に成功しつつあります。

問題なのは、私たちはだいたいにおいて完璧なのに、それが自分でわかってないところなのです。自分が何をしているか、人に説明してもらう必要があるというのは不思議です。

  • シゴタノ!をなぜ私が書けるのか。
  • 指がこんなに高速に動くのはなぜか。
  • 言葉がちゃんと出てくるのはどうしてか。

無理矢理説明しようとすればできますが、それは脳科学とかの本に書いてある、シゴタノ!ではない文章を書くときの人の脳の動きといったものを棒読みにする程度です。

冒頭のドーパミン云々にしてもそう。私はドーパミンが脳から出てくるところを内的に実感しているわけではありません。

肉体の邪魔をしないこと

私は原稿を書くにあたり、肉体の邪魔をしなければいいのです。40分で書くとか、脱線しないようにするとか、余計なことばかり脳は考えたがります。ぜんぶ邪魔です。そういう邪魔をしなければ、40分で脱線せずに書けるのです。

やるべき・・・タスクシュート的にやるべきは、邪魔しないように記述していくことです。

一見「未来のタスクリスト」のふうを装っているこれから先の「予定」は、記述のトリガーにすぎません。より容易に記述を助けるために、とりあえず一行書いてあるといったところです。

この記述があれば、肉体がどちらを向いたり、どこに着席したり、なにを目の前に置けばいいかが自明になります。

肉体の邪魔をしないことなのです。

そしてだいたいにおいて完璧に機能している肉体の仕事を、できる範囲で順々に記述していくことです。