レコーディング・ダイエットとタスクシュートの類縁性について書くのは1度や2度ではないのですが、誤解が消えるまでは何度でも書きたいと思います。
やることは「口に入れたものを全て、毎日メモを取る」「毎日、同じ時間に体重を計りメモを取る」の二つ。この記録をとるだけでいい。
この期間はダイエットや食事制限などいっさい意識しなくていい。
とにかくいつもどおり、食べたいものを食べて、飲みたいだけ飲むこと。どちらかというと「ダイエットをガマンするのが目的」だと考えて欲しい。
とにかく、いままでと同じ食生活を続ける。そして、ただ単にそれを記録する
「いままでと同じ食生活を続ける。そして、ただ単にそれを記録する」というところが最も大事です。たぶん岡田斗司夫さんもそう言うでしょう。
タスクシュートは予定表ではない。
これを何度申し上げても納得されません。「いままでと同じ生活を続ける。そしてただ単にそれを記録する」のがタスクシュートです。レコーディング・ダイエットから「食」を取り除いただけ。
先に予定ありき、ではない
先に予定を書いて、その通りに行動しようとしたらもうそれは、「いままでとはちがう生活」になってしまう。そしてそんなのは、続きません。
継続的に時間を上手に使うようにしないと、トータルでは「おトク」にならないのです。
そして、岡田さんが減量できたのと同じポイントを目指しているのもタスクシュートです。
ああ、いま書いているだけで胸焼けがしてきた。なのにこの時期、体重は一〇キロ減っている。
運動なんかもちろんしていない。
多少遠回りしてもエスカレーターに乗るし、雨の日は部屋から出ずにパソコンで仕事してDVD見てデリバリーで中華とかピザ取って眠たくなったら昼寝して、という生活だった。
でも、体重はなぜか一〇キロ落ちた。
原因はおそらく、「無意識のうちに太る行動を避けていた」ということだろう。
先に岡田さんが書いていることと、ここには小さな矛盾があります。この小さな矛盾が大切なポイントなのです。
岡田さんは最初の引用で「いままでと同じ食生活を続ける。そしてそれをただ単に記録する」と書きましたが、次の引用中では「無意識のうちに太る行動を避けていた」と書きました。
レコーディングが、影響をおよぼしてしまうのです。なんだかちょっと量子力学を思い出します。観察することが、観察対象に影響をおよぼさずにおかないのです。
これが、タスクシュートです。記録をとるだけで、たいていの人の生活習慣は、多少、あるいは劇的に「改善されてしまう」でしょう。
意識的な改善はなにもしないのです。「予定表」はぜんぜん違う。なぜなら「予定表」というものは意識的に作るものだからです。
もし、無意識の改善すらイヤだとすれば、生活習慣の改善自体を嫌悪していると言うしかないでしょう。
そんな無意識の嫌悪感が、時間を消費させているのです。