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セルフイメージが高い人とはどんな人なのか?



大橋悦夫以下の記事の続きです。

Evernoteで「セルフイメージ」というキーワードで検索した結果46件のノートがヒットし、これを吟味して絞り込んだ21件のノート。

1つひとつ読み返していく中で、「セルフイメージ」というものを改めて考え、今後の自分にどう役立たせていけばいいのかを考えます。

今回は例として「セルフイメージ」を挙げていますが、どんな言葉でも、とにかくそのときどきの自分の脳裏をよぎった言葉でEvernoteを検索してみることで、考えを進めることができるはずです。

「アファーメーションを唱えている暇があったら勉強したほうがいい」

前回は「1万円のディナーでセルフイメージは上がるか?」というタイトルのノートを取り上げましたが、次の目に留まったのは、

  • アファーメーションを唱えている暇があったら勉強したほうがいい

というタイトルのノート。

やや嘲笑気味で挑発的なタイトルではありますが、中身は古市幸雄さんの『「朝30分」を続けなさい!』という本のキャプチャでした。

勉強・努力をしていない人が、セルフイメージを上げようと、「自分は成功するんだ」「一流になるんだ」とアファーメーション(自己暗示)を何度繰り返しても無駄です。だって、本人が百も承知ですから、何も勉強・努力していないことを。

より性格に表現すると、あなたの無意識(潜在意識)がお見通しです。何も向上しようと努力していない自分のことを。

勉強・努力をしていない人間が、セルフイメージを上げようとしても上がるはずがない。


極めて辛辣な指摘ですが、反論は難しいでしょう。

この引用の直後に以下のような一文が続きます。

これも先ほどの人脈づくりと同じこと。アファーメーションを呪文のように唱えている暇があったら、勉強したほうがいい。

この「先ほどの人脈づくり」という部分が気になったので、実際に本書を取り出してきて(Kindleなので再度ダウンロードして)、該当部分を読んでみました。

人脈づくりはなぜ後回しでいいのか?」というトピックです。

例えば、あなたが幸運にもある有力者と出会ったとします。でも、あなた自身がその有力者に提供できる何かがなければ、相手があなたとつき合うメリットは何もありません。

実力がない人にできることは何か? 使いっ走りくらいです。だから、あなたに実力がない状態でのこのような出会いは、まずいい方向に発展しません。

ということで、前回の本田健さんのアドバイスと組み合わせると、

  • 1万円のディナーよりも高いレベルの人と会話ができるような勉強会やパーティーに参加するよりも、まず勉強せよ

ということになるでしょう。

セルフイメージが高い人とはどんな人なのか?

「結局は勉強しかないのかー」と、やや落胆してしまいますが、ここで気を取り直して、そもそもセルフイメージが高い人とはどんな人なのか、について考えてみます。

そのように考えるのは、抽出したノートを読み返す中で自然と湧き上がる疑問に従っているからと言えます。一定のコンテクストに沿ったノートに向き合うと、自然とこのような問題意識が芽生え、「考える」という作業がはかどります。

さて、そんな問題意識でノートを読み返していたときに目に留まったのが以下のノートです。

  • セルフイメージを持つべき

実に抽象的なタイトルではありますが、その中身は長野県の中央タクシーという会社の経営理念でした。

特に唸らされたのは「憲章」というセクション。以下、このセクションを全文引用します。

我々は、長野・新潟・群馬・埼玉・山梨県民の生活にとって必要不可欠であり、さらに交通弱者・高齢者にとってなくてはならない存在となる。

私達が接することによって「生きる」勇気が湧き、「幸せ」を感じ、「親切」の素晴らしさを知ってくださる多くの方々がいらっしゃる。

私達はお客様にとって、いつまでもこのうえなく、なくてはならない人としてあり続け、この人がいてくれて本当に助かりますと、思わず涙とともに喜んでいただける。

我が社はそんな人々によってのみ構成されている会社です。

実はこのページにはいっさい「セルフイメージ」という言葉は出てこないのですが、僕自身がこのページをクリップするときに「この会社は明確なセルフイメージを持てている会社なのだな」と感心させられたために、「(自分も)セルフイメージを持つべき」と強く感化されたために、これをそのままタイトルにしていたために、今回の検索に引っかかりました。

つまり、セルフイメージが高い人というのは明確でぶれない経営理念を持てている人である、ということが言えそうです。

ここがゴールであるのなら、勉強会やパーティーに際しては、そこに参加している「高いレベルの人々」がどんな経営理念を掲げているのか、そしてそのような経営理念に辿りつくまでにどんな勉強をしてきたのか、という問題意識を持って参加する、という方向性がおのずと導き出されます。

時間をかけて少しずつ考える材料を蓄積し、これらを後から一定のタテ糸あるいはヨコ糸を通して読み返してみることで、そこから自分なりの進むべき方向性を編み出せるわけです。

まとめ

本当は、言葉より1つ上の階層にある概念(メタな言葉)で検索ができれば良いのですが、今のところそのような技術は存在しないため、自分なりにキーワードを補うことで、キーワードを介して思考を展開していくしかないのが現状です。

それでも、画像の中の文字列も検索対象となるEvernoteであれば、“意外な再会”がひんぱんに起こりますので、その都度タグでネットワークを強化していけば、まさに「第二の脳」としての活用度をアップさせることができると考えています。

↓このあたりの実感については以下の記事でも触れています。

合宿中は、ワークの時間がたっぷりあったので、経営理念や経営方針を考えるうえでの材料として、独立してからの日記(テキストデータ)をいくつかのキーワードで全文検索をしつつ読み返します。

読み返してみると、ところどころ記憶と記録に食い違いがあり、良くも悪くも勘違いをしていたり、「こんなことを考えていたのか!」と驚かされることがあったりと、かなり充実した時間になりました。

答えは足もとにあったわけです。

結局、自分は自分にしかなれない。
そうであるならば、とことん自分を掘り下げる。

過去の自分(たち)が考えていたこと、
言い換えれば未来の自分に託してきたことを受け止めて、
次の自分にバトンを引き継いでいく。

そうすることで、しっくりくる自分に近づくことができるはずです。

そのためのランドマークになるのが理念なのだ、と腑に落ちました。