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「人からどう思われるか」を意識しすぎて何もできなくなってしまう人へ



大橋悦夫元旦のハチ公前交差点で人間観察していたら、20代くらいの男性が、スケッチブックを掲げてニヤニヤしながらキョロキョロしていた。

何が書いてあるのかと思って見てみたら、

明けましておめでとうございまーす!!
僕らにとって良い一年になりますように\(^-^)/

と書かれている。これは何かの暗号なのだろうか?

興味が湧いたので、傍らで待ち合わせでもするようなそぶりでチラチラと観察を開始。

「なぜこんなことをやっているのか?」

通行人のほとんどはスケッチブックと彼の顔とを交互にチラ見して、注視したことを後悔するかのように表情を硬くして通り過ぎていく。

この態度は、自分には無関係のバナー広告を目にしたときのそれに似ている。彼は日本でもっとも人の目が集まる一等地で自己発信をしていることになる。



しばらく眺めていると、何組かの外国人観光客が興味深げに寄ってきて写真を撮ったりする。彼は大喜びで親しげに肩を叩いたりして、もてなす。

相手が日本人でも目が合うと笑顔で大げさに手招きをする。ほとんどの人は目を合わせてしまったことを取り消すかのように微妙な表情で足早に去っていく。

10分ほど見ている間にたった一人だけ彼に話しかける人がいた。同い年くらいの男性で、その会話に耳を傾けていると、どうやら「なぜこんなことをやっているのか?」と尋ねているようだった。

「孤独をまぎらすため?」

というフレーズが聞こえた。答えているのになんで語尾上げなのか!と思いつつ、しかし、孤独をまぎらしたいという動機だけでこういうことができるのかーと、感心させられた。

こういうマインドは「人からどう思われるか」を意識しすぎて何もできなくなってしまう人には必要なものだと思う。

「こんなことをして嫌われたらどうしよう…」「バカじゃないの?って思われたくない!」と考えるのは実は自意識過剰というもの。

多くの人は一瞥すらくれずに通り過ぎていくのだから、やりたいことがあるならためらわずやればいいし、伝えたいことがあるなら形にとらわれずシンプルに伝えればいい。

そんなメッセージをスケッチブックの彼から感じ取ったのでした。

今年もよろしくお願いします。