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「本日」に一点集中するために

タスク管理ツールにローカルな「本日」の認識を持たせる方法を考えてみます。

残る課題の1つは、「本日」をどう認識させるかです。もちろん、現在日時を取得すれば良いのですが、24:00を回った場合でも「本日」として扱いたい場合や、「明日」の時点でのタスクリストを確認したい場合などを考えると、タスク管理ツールの中でのローカルな「本日」を持つ必要があります。

このように、本日であることは恣意的に決めることになるため、手動で変えられるようにします。そこで「基準日」というセルを作り、ここに入力した日付をタスク管理ツール内での「本日」とします。

また同じ日の中でのタスクの並びを決めるためのソートキー(連番)が必要になります。

これらを盛り込んだのが右の図です。左上のブロックの一番下が基準日で、ここに入っている日付が「本日」とみなされます。具体的には、タスクリストの左端の記号を決める際の手がかりになっています。

例えば、「終了」の欄に時刻が入っていれば、そのタスクは完了とみなされるため記号は未完了を意味する「□」から完了の「■」に変わります。ただし、これは本日の場合のみなので、未来や過去はこちらで書いた通り、それぞれ「◎」と「★」にする必要があります。さもなければリストの並び順が狂ってしまうからです。

「■」と「□」については、それぞれ「未完了」「完了」を表すと定義していましたので、残りの「◎」を「未来」、「★」を「過去」に割り当てると良さそうです。

 1.■:本日・完了
 2.□:本日・未完了
 3.◎:未来・未完了
 4.★:過去・完了

従って、記号を決める際は、

 1.タスクの日付が基準日、つまり本日のタスクであれば「■」か「□」を、
 2.タスクの日付が基準日よりも大きければ(新しければ)、「◎」を、
 3.上記以外は、「★」を、

という流れで判断していけば良さそうです。このあたりは数式で解決できますね。

このように、やるべきことをシーケンシャルに、しかも複数の日にまたがるように並べてみると、今日だけでなく、明日にやるべきことやある特定の日に行われる会議など、未来にやるべきことが確実に記録され、必要な時間も確保されることになります。

手帳に書くのと変わりがないように思えますが、このタスクリストは、仕事をしている間は常に参照するものであるため、手帳に書く以上に自分の仕事に対して影響力を持ちます。

逆に言えば、ここに書いていないことはいっさいやらなくてもいい、あるいはやってはいけない、というルールを徹底すれば、迷ったり考えたりする時間は排除され、結果としてスピードアップにつながります。

残り時間がわかると人は集中力が高まるものです。それが正確であるほど信頼性も上がり、やる気が出ます(逆に到底無理なスケジュールを前にすると現実逃避に走りたくなります)。

ところで、「本日」の時間については、左上のブロックを見れば分かりますが、

 見積 :今日のタスクの見積時間の合計
 ■済み:すでに完了したタスクの見積時間の合計(≠実際にかかった時間)
 □残り:未完了のタスクの見積時間の合計

明日以降の予定については時間が見えません。そこで日別の見積もり時間の“見える化”が必要になってきます。

これについてはまた明日。