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タスク管理ツールを自作してみる(序)

昨日の「リアルタイムロギング」メソッドの拡張の続きです。

人の記憶には短期記憶と長期記憶があり、PCのメモリとハードディスクがそれぞれに喩えられるのをよく聞きます。タスク管理についても、短期管理タスクと長期管理タスクの2種類があって、前者はテキストファイル(リアルタイムログ)、後者はタスク管理ツール、という棲み分けがありそうです。

ということで、タスクによって管理ツールを分けることになるのですが、仕事というのはできれば予め敷いた一直線のレールをまっすぐに突き抜けられる方が生産性も生産量もアップすると思っています。

もちろん、予定通りに行かないことなど日常茶飯事ですし、予定にこだわりすぎてもよくありません。予定など立てず思いつくままつれづれなるままに仕事す、というスタイルもあるでしょう。そもそも予定が立たない、という仕事や状況も考えられます。

でも、自分なりの仕事原則、あるいは「マイ・プライベート道徳」を定めた方が流されずに主体的に仕事ができるはずなので、どんな状況であれ予定は立てた方がベターです。


以前、「自分の思い通りに仕事をするためのコツ(2)」で以下のようなことを書きましたが、

記録というからには当然過去のことになります。でも、以前ご紹介した自作のタスク管理ツールでは、未来のこと、つまり翌日の予定(タスク)を想定時間とともに書き出していきます。あらかじめ“一日のデッサン”が描かれることになります。

何もない白紙にやったことを書いていくよりも、あらかじめ鉛筆で描いたデッサンに沿って書いていくほうが、自分が思い描いたイメージに近い一日を過ごせるのではないか、と思っています。

この「デッサン」こそが「まっすぐに突き抜けるための一直線のレール」にあたります。

では、具体的にはどうすれば良いでしょうか。

予め「今日やるべきこと」ということでタスクをリストアップして、このリストに従って仕事をする、というのが常套手段だと思いますが、1つ問題があります。それは本当にそれが今日中にすべてこなしきれるのかどうか、という「今日やるべきこと」の信頼性。

例えば、今日中に納品しなければならない原稿が「今日やるべきこと」リストに含まれている場合、これが本当に実現できるかどうかはわかりません。自分が「今日やるべき」と思っているだけで(単なる気合い)、実際にこのタスクに必要十分な時間が確保できて初めて「できる」と自分でも納得できますし、原稿を待っている方にも約束できます。

さらに、「今日の何時に納品できるのか」までわかる方が安心できると思いませんか?

そう考えると、単にタスクが並んだだけのタスクリストでは不十分で、それぞれのタスクごとにその所要時間を把握しておく必要があることに気づきます。

例えば右の図のように、タスクと所用時間(見積もり)を並記しておくことで、全タスクの時間を合計すれば本当にその日に終えられるかがわかります。

「今日やるべきこと」を作るステップをまとめると、以下のようになります。

 1.タスクごとに時間を見積もって並べる
 2.見積もった時間を合計する
 3.稼働時間と比べて過不足を調整する

これをもとに実際に仕事を進めるのですが、続きはまた明日。