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知りえたことを行動に移すコツ・実践編

紙の手帳やノートにメモを取る、ということをしなくなって久しいです。

紙に書いてしまうと、文字通り情報がそこに固定化されてしまい、動かせなくなります。動かせないということがメリットになる場合ももちろんあるのですが、刻々と変化する現実に対処していくためには、機動性やフレキシビリティが大切だと思うのです。

例えば、セミナーに参加した際に、そこでの学びや気づきをメモするということがあります。この時、手帳なりノートなりの紙に書いた場合、これを後で活用しようとすると、以下のステップが漏れなく実行される必要があります。

 1.メモした内容を読み返す(あるいは思い出す)
 2.自分の仕事や生活に活かせる内容は活かす
 3.人に教える、シェアする

それぞれ、すでに実践しておられる方もいると思いますが、それぞれに限界があります。

●1.メモした内容を読み返す

忙しさにかまけて、読み返すことなく死蔵させてしまいがちです。よほどの強い意志と習慣化の後押しが必要でしょう。すなわち自分の意志という限界。
 
●2.自分の仕事や生活に活かせる内容は活かす

すぐに活かせるものでないと、結局忘れてしまいます。今までの自分の考え方や習慣を一部、あるいは根底から変えることが求められるものほど行動の敷居が高くなります(だからこそ効果も高い!)。人の持論を自分流ににカスタマイズするという目に見えないステップが厳然と存在、すなわち自分の外堀という限界。

●3.人に教える、シェアする

家族、会社の同僚、友人・知人など、人がリアルに接することができる人の数は限られています。また、集まって一度に話すことができる人の数も同様。すなわち自分のネットワークの限界。

こうして見ると、いずれも「自分」の問題に帰結することに気づきます。そこで、他人の力を利用します。

まず、やるべきことは何でもかんでもデジタルデータとして残すこと。セミナー会場でPCを開くのは大仰な感じがしますが、後の活用とその効果を考えるとさほどでもありません。

●1.メモした内容を読み返す → その時間がなくてもOK!

読み返す時間がなくても、PCに入力されていれば、Googleデスクトップなどローカルサーチで簡単に探し出すことができます。もちろん、意図せずして過去のセミナーメモが出てきたりすれば、当初の検索結果に厚みが加わることになります(無意図的活用)。

あるいは「確か、先月のセミナー誰かが○○なことを言っていたんだけど、何だっけ?」という時に手帳やノートのページを繰ることなく正確に該当の言葉が得られます(意図的活用法)。

●2.自分の仕事や生活に活かせる内容は活かす → リスト形式でメモを取る

紙に書くことの有利な点は、マインドマッピングや図表などビジュアルな情報を自由に書くことができること。逆に不利な点は一度書いたら動かせないこと。話が脱線しやすい人のセミナーではうまくメモが取れないだけで何だかストレスを覚えることさえあります。

PCでメモを取るならビジュアルな要素はあまり得意ではありませんが、その場でどんどん編集しながら書いていけるため、「あとできちんとまとめよう」という先送りをすることなく、セミナーが終わると同時にすぐに活用できるメモができあがります(「メモを取りやすいプレゼンをするコツ」をセミナー直後に書くことができたのはPCで編集しながらメモを取っていたからだと思っています)。

後からすぐに活かせるようにするためのコツの1つがリスト形式。*ListFreakというサイトではリスト形式のノウハウや手順、名言、教訓などが登録されていますが、セミナーでの学びもここに登録して後からの参照に備える、というのも1つの方法だと思います。これは次の項にも関連します。

●3.人に教える、シェアする

自分が学んで「これはすごい!」「便利だ!」と思ったことというのはたいていそれをまだ知らない人にとっても同じような良い影響を与えうるものである可能性が高いです。であれば、たとえ不完全な形であれ、これを多くの人の目に触れるように公開することは、自分の限られたネットワークだけでシェアするよりも意義が深くなります。

同じように悩んでいた人の助けになったり、誰かのアイデアの触媒になったり、あるいはより詳しい人からのフィードバックがもらえたり、といった良い“尾ひれ”がついてきます。

いずれも、デジタルデータになっているからこそできる(=やる気になれる、可能になる)ことで、これが手帳に走り書き(しかも判読しがたい“独自フォント!”)で書いてあったりすると、まず読み返す気になれないというところで何もできずに終わってしまいます(字がきれいな人は自分の美しい字を見て逆にやる気が湧くのかも知れない)。

とはいえ、これは個人的な問題ですし、習慣いかんでいくらでもひっくり返すことができるところだと思いますので、1つの考え方、あるいは僕の持論の1つ、ということでしかありません。

普段なんとなく感じていたことを書き出してみたまでですが、そのきっかけとなったのが、タスクリストに4ヶ月以上乗り続けている以下のタスク。

 □手帳にメモした内容を整理する

セミナーや勉強会で取ったメモで、いろいろな「なるほど」や「へぇ?」が詰まっています。それは十分にわかっているのですが、すでにかなりの分量が溜まってしまっており、どうにも手をつける気が起きずにいます。

PCで記録してさえいれば、このタスクそのものが不要だったのに…、と悔やみつつ、でもこの悔やみがあるからこそ「絶対にPCでメモを取る!」という気概が生まれている、とも言えるかも知れません。

<知りえたことを行動に移すコツ・実践編>

見たり聞いたりした情報はすかさずPCに入れておく。

※参考:知りえたことを行動に移すコツ