Does this “next action” belong someplace else?
「今やるべきことは分かっていても、次にやるべきこと(next action)がきちんと管理されていなければ、全体としては効率よく進まない」ということで、GTDで言うところの“next action”をいかに管理するかについての考察です。
●“next action”リストに必要以上に居座り続けてしまうタスクがある
●このタスクが居座り続けるために、全体の仕事に悪影響を与える
●原因の多くは、意図せずしてリスト上に間違った置かれ方をしていること
ということで、適切な“配置換え”をするための7つのヒントが紹介されています。
1.進め方について検討の余地が残っている
2.すぐに取りかかれる作業になっていない
3.まだ取りかかるタイミングではない
4.自分がやるべきものではない
5.名前が適切ではない
6.“手綱”が自分の手元に来ていない
7.意味不明
1.進め方について検討の余地が残っている
●一見すぐにできそうなタスクだが、実は複数のステップを内包している
●進め方が明確になっていない
→ 「要検討」(Projects)リストに移して、進め方を明確にする
2.すぐに取りかかれる作業になっていない
●「ボブ向けの提案書について考える」は一見タスクのようだが、
●「ボブ向けの提案書について5つか6つの草案を書く」の方がよい
●具体的にどんな作業をするのかが明確に分かるように書く
→ 実行した結果、目に見えるアウトプットが出てくるようにする
(それが、次の“next action”として引き継がれる)
3.まだ取りかかるタイミングではない
●「借りた本を図書館に返す」というタスクに取り掛かるには、
●それに先だって「借りた本を探し出す」必要がある
→ 最終的に達成したいことではなく、その前にすべきことを具体的に書く
4.今の自分がやるべきものではない
●「正規表現の勉強をする」は是非やりたいことではあるが、
●すでに抱えている仕事で手一杯の場合は諦める
●でも、手が空いたら絶対にやりたいので忘れたくない
→ 「いつかやること」リストに移す
5.名前が適切ではない
●タスクの名前が具体的な作業をイメージさせるものになっていない
●「メールする」「電話する」など作業が目に浮かぶような動詞を使う
→ 具体的な作業内容がわかるようなタスクの名前に書き換える
6.“手綱”が自分の手元に来ていない
●「誰かの判断を待っている」などの理由で、
●まだ自分の手元に来ていないタスクは、
●「いつぐらいに連絡をもらえそうかを問い合わせる」など、
●今の自分ができることに変換する
→ 「連絡待ち」リストに移し、必要であれば催促をする
7.意味不明
●自分でも何のことかさっぱり分からないタスク
●薄暗いバーなどでふと思い付いたことを走り書きしたメモなど、
●その時は明確に分かっていたはずのことなので、
●思い出すまで放っておく
●あるいは、知り合いに話してみる(思い出すヒントになるかも)
→ 「いつかやること」リストに移す
この中で、「適切な名前をつける」ということについては、佐々木正悟さんのブログで分かりやすい事例が紹介されています(この「やる気のために」シリーズは参考になります)。
やる気のためにその5 タスクは意味のある書き方にする
たとえば私が長い間タスクリストに放置していて、ようやく先ほど片付いた項目があったのですが、それは
「プリンタ」
という項目でした。こういう、書き込む際に時間を全然かけていない項目というのは、そもそもいつそれをやるのか、どのようにそれをやるのか、全然意識されていないから、先送りされやすいのです。
先ほどやったこととは、父のプリンタが壊れたため、新しく購入してドライバなどを設定することだったのですが、それをただ「プリンタ」などと書いておいても、いっこうに具体的な手順がイメージできず、面倒な印象だけが思い浮かび、取りかかることができなくなっていた、というありがちなパターンに陥っていたのです。これを、「カカクコムで父に合うプリンタを探す」という項目をまず書いておけば、おそらくもっと早く取りかかることができたでしょう。
ポイントは、パッと見てすぐ分かるようにしておくことに尽きるでしょう。さもなければ、瞬時にスルーされてしまいます。