そうはいっても、目覚ましに気づかず寝過ごしてしまうことが、時々あります。そういう時は、早起きできなかったと後悔するよりも、体が睡眠を求めのだと思うようにしています。
たまには、たっぷり寝る必要もあると、二度寝も許しています。寝坊してしまい6時起きになってしまったとしても、以前の私から考えたら、十分に早起きなのです。
早起き生活にしてからの寝坊はインパクトが少なくていいです。早起き自体が目的にならず、あくまで、よい睡眠を確保すること、早起きして何をするかが目的だと思うようにしています。
以下の記事でも書きましたが、昨年末から仕事を朝型にシフトし始めました。
特に家族のいる参加者にとって「休日に自分だけセミナーに参加するのは気が引ける」という声もよく聞くところですが、午前中のみであれば、午後以降は家族と過ごす時間にあてることができます。
僕自身はいまだに朝型ではありませんが、普段から早朝を有効活用している方にとっては、午前中のセミナー開催は、自分が主催者であれ参加者であれ、時間的にも金銭的にもメリットのあるスタイルといえると思います。
後半でも書いているとおり、この記事を書いた2012年12月の段階では、深夜2時3時までPCに向かう完全な夜型ワークスタイルでした。
それゆえに午前中にセミナーのある前日は、いつもより早く就寝するものの、慣れない時間にベッドに入ってもなかなか寝付けず、よく眠れないままにいつもより早く強制的に起こされるという、ちょっとした不満を抱えていたのです。
きっかけは年明けにやってきた
何とかしたいと思っていた明くる2013年1月24日に、朝型スイッチのきっかけがやってきました。
経緯については以下の記事で詳しく書いたので割愛しますが、この日から少しずつ朝型にシフトし始め、今では早ければ4時台、遅くとも5時台には目覚めるようになりました。
» ランチまでにその日の仕事をすべて終わらせるというチャレンジ – しごたのじゃーなる
目覚ましなしでも自然と目が覚めることが多いので、「無理矢理に起こされる」という不快感が少なく、朝早くに予定が入っている日でも出発はせいぜい7時過ぎ。それまでの時間はいつも通りの過ごし方ができます。
本を読んだり、前日のレビューをしたり、重要なことに少しだけ取りかかったり、といった朝の“オードブル”をひととおりこなしてもまだ余裕があるのです。
そして、この朝の“オードブル”が文字通りその日の“メインディッシュ”となる仕事への良い橋渡しになります。
こうしたメリットが感じられるようになると、冒頭の引用にも書かれているとおり、早起きは目的ではなく手段に変わります。
「重要なこと」に時間をかければかけるほどに「緊急なこと」にとられる時間が減っていく
「重要なこと」とは、「すぐには役に立たないが、後からじわじわ効いてくる」ような仕事や習慣です。
すぐには役に立たないために、時間に追われているとついついスキップしてしまいます。「すぐには役に立たない」とは「その場ではメリットもデメリットも実感できない」という意味です。快も不快もないので、「やるのは今じゃなくてもいいでしょ」という判断をためらうことなく下せてしまうのです。
その判断に対する結果がずっと後になって現れるので、そのまま放置していると最終的には「こんなはずじゃなかったのに」という“夏休みの宿題における8月31日状態”に陥ることになります。
逆に、すぐには役に立たなくても、その場ではメリットもデメリットも実感できなくても、重要な仕事に毎日欠かさず小さくとも確実な一撃を加え続けることで、気づいたら終わっていた、という日がやってきます。
あらゆることに先手を打てるようになるので、緊急対応もおのずと減ります。
このあたりのことを表した図が以下です(詳しくはこちらの記事を参照)。
▼「備え」のマトリックス
「備えあれば憂いなし」の通り、「憂い」を減らそうと思えば「備え」を厚くすればよいことがわかりますし、「憂い」を減らすことができれば自然と「憂さ晴らし」も減るでしょう。きちんと準備をしておくことにより、時間の浪費(穀潰し)を防ぐことができます。
「備え」(第二領域)の大切さが立体的に見えてきます。
まとめ
ということで、「早起きはおすすめですよ」とは言いませんが、「毎日ちょっとずつ重要なことに取り組むのはおすすめですよ」とは声を大にして言いたいと思います。