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時間の使い方を改めれば、好きなことに使える時間が増える



何にどれだけの時間を使ったのかを記録しておくことで、より望ましい使い方を見つけるためのヒントが得られます。

さらに、使ったお金を食費や交際費などに振り分けられるのと同様に、使った時間も“費目”ごとに振り分けることで、バランスがわかります。

とはいえ、お金にしても時間にしても、費目はいくらでも増やせてしまいます。あまり細かくしすぎると、かえってわかりにくくなりますので、なるべく少ない方がいいでしょう。

特に時間については、たったの4つで済ませることができます。

僕はそれを次の本で知りました。


» 7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則


本書に掲載されている以下のマトリックスがそれです。

▼時間管理のマトリックス(書籍をもとに当ブログにて作成)

※6/5(火) 13:09 初出時点で別の画像が間違ってアップされていました(すみません!)。2つの画像の関係についてはこちらをどうぞ。

確かに、あらゆる活動はこの4つのいずれかに振り分けることができそうです。

でも、各領域の名前がどうにも無機質です。「今日は第一領域が多めな一日だったな」とか「すっかりやさぐれて第四領域に明け暮れる毎日です」という陳述は機械翻訳的不自然さがともないます。

そこで、各領域に以下のような名前を付けました。

▼「備え」のマトリックス(当ブログにて作成)


この「備え」のマトリックス、もともとは『成果を5倍にする ライブハックス!』が初出でした(電子書籍版はタイトルが変わりまして『今を大切にして成果を5倍にする「時間畑」の法則』)。

名前を付けることで、にわかに精細さが加わり、「今日は憂い多き一日であった」とか「すっかりやさぐれて憂さ晴らしに明け暮れる毎日だ」と、人間味も増します。

イメージしやすくなるわけです。

さらに、上記のマトリックスをご覧いただければわかるとおり、「憂い」と「備え」、「憂い」と「憂さ晴らし」、「備え」と穀潰し」という、各領域間における対立関係が浮かび上がってきます。

「備えあれば憂いなし」の通り、「憂い」を減らそうと思えば「備え」を厚くすればよいことがわかりますし、「憂い」を減らすことができれば自然と「憂さ晴らし」も減るでしょう。きちんと準備をしておくことにより、時間の浪費(穀潰し)を防ぐことができます。

「備え」(第二領域)の大切さが立体的に見えてきます。

好きなことに使える時間を増やす

ここまではいわば「理論」の話です。「まぁ、そうだよね」と同意いただける方も少なくないと思います。

でも、「実践」すなわち、実際に一日の活動時間をこの4色に塗り分けてみることで、同意の先に進むことができます。

すなわち、好きなことに使える時間を今以上に増やすことができるようになります。

これをすでに実践しているのが、@jmatsuzakiさんで、以下のエントリーで詳述されています。

7つの習慣×TaskChute2!これでやっと完璧な第四世代の手帳が作れる!! | 旧jMatsuzaki


これなら今の行動が第一領域~第四領域の何に分類されているのか直感的に理解できます。

第一領域~第四領域の分類が意識されれば1つ1つの行動が変わります。

第一領域には再発を予防する手を打ち、第二領域には全神経を集中させ、第三領域は短縮する工夫をし、第四領域は減らす努力をするのです。

(中略)

しかし、第二領域の活動を増やすためには、他の3つの領域がどれだけの割合を持っているか把握することが必要不可欠です。

TaskChute2ではExcelの分析機能をそのまま使用できるため、今自分の生活がどの領域に偏っているかを容易に分析することができます。



過去の実績を分析することも、未来の計画を分析することもできます。

こうすることで初めて、どの領域を第二領域に転化できるか、戦略をたてることが可能となるのです。

初めて見た時には思わずうなりました。眺めていただけの楽譜が、初めて演奏された時の衝撃はきっとこのようなものでしょう。

4つのうち必ずどれかの領域に振り分けることができる

どんな活動も、それが時間を使うものである限りは必ずどれかの領域に振り分けることができます。

言い換えれば、「これは練習だからノーカウント!」、「今のはナシね!」といった言い訳ができない、ということです。

「息が詰まる」と言われるかもしれませんが、いまあなたがこの記事を読んでいる数分間も、いずれかの領域に振り分けられる時間なのです。

そして、その振り分けのバランスによって、次の展開が決まります。

それは次の瞬間かもしれませんし、一ヶ月後かもしれません。5年後になって初めて結果が出ることもあるでしょう(良い結果であれ悪い結果であれ)。

とにかく、今この瞬間の時間の使い方が未来を作っていることは間違いありません。

「時間の使い方を改めよう」とはよく言われることですが、その実態は、使った時間あるいはこれから使おうとしている時間を「憂い」、「備え」、「穀潰し」、「憂さ晴らし」の4つの領域にどう振り分けるかを改めることにほかなりません。

時間の記録をとっている、という方はぜひこの振り分けをやってみてください。

時間の記録はやっていない、という方は時間の記録から始めましょう。

感覚と現実とのギャップにきっと驚かれるはずです。



 

参考書籍:

» 7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則


» 成果を5倍にする ライブハックス! (ゴマ文庫)


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