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Journal
わかっているのに行動に移せない理由
「スペースに存在する本当の価値をつくり出す仕事や挑戦に着手しやりとげるには、自分との真摯な対話が必要だ」 (野田智義) 昨日の「挫折する人は『戦略的サボり』が下手である」(雑誌「PRESIDENT」の特集より)の続きです。 組織の中で優等生を演じると、あっという間に、制約の蜘蛛の糸に絡め取られる。スペースに気づいても、そこでの行動に振り向けるエネルギーは手元に残らない。 ここでのキーワードは、脱・八方美人。『嫌われる』という勇気を持つことだ。 ということで、組織の制約から自分を解放する、までは良いのですが、ではその後に具体的にどうするか、の壁にぶつかります。 -
書評
残った仕事を年末までに整理する方法
「われわれは、どのように時間を過ごしたかを、記憶に頼って知ることはできない」 (ドラッカー) いよいよ今年もあと20日を切り、先送りを繰り返してきた仕事たちもアトがなくなってきました。溜まっている「イヤイヤタスク」を何とかやっつけたいと思って、ふと『プロフェッショナルの条件』をひもといてみました。 継続して時間の記録をとり、その結果を毎月見ていかなければならない。最低でも年2回ほど、3,4週間記録をとるべきである。記録を見て、日々の日程を見直し、組み替えていかなければならない。半年も経てば、仕事に流されて、いかに些事に時間を浪費させられていたかを知る。 個人的には、自作のタスク管理ツール(そのうち公開できれば、と思っているのですが…)でプロジェクト別タスク別に使った時間を記録していて、そのデータをAccessで吸い上げてプロジェクト別の投入時間と売上との相関から見積もりの妥当性をチェックするのに使っています。 -
予定を守るためのヒントとアイデア
自分で立てたスケジュールを守るコツ・その3
綿密に時間を見積もってスケジュールを立てたとしても、残念ながらその通りにいかないことがあります。 これまでに「自分で立てたスケジュールを守るコツ」というテーマで2本のエントリを書いていますが、 ・自分で立てたスケジュールを守るコツ → 1日を複数の区画に分け、区画の中でやりくりする。 ・続・自分で立てたスケジュールを守るコツ → スケジュール調整のための時間を別に取っておく。 これらを書いて2ヶ月たった今、「その3」として、ちょっと別の視点で考えてみます。 -
とらえなおす
「コトバの領収書」
昨日、とある会合で「コトバの領収書」なるものをいただきました。 領収書をもらう、ということは相手に対して金銭の支払いがあった、ということですが、頭に「コトバ」とついていることからわかるように、相手に“支払った”コトバに対する領収書です。 -
アイデアの育て方
セレンディピティとは何か?
昨日たまたま「セレンディピティ」という映画を観たのですが、いろいろ気づくところがありました。 映画の内容としては、ニューヨークで偶然出会った男女が意気投合し「いい感じ」になりつつも、お互いすでに相手がおり、せっかく盛り上がったものの「ここまでですねー」ということで解散。 とはいえ、そのほんの数時間の間に芽生えた感情を前に、2人はその後のことを以下の2つの“しるし”に託します。 1.古本 2.5ドル紙幣 女性が、持っていた本に自分の名前と電話番号を書いて古本屋に売りに出すので、男性がそれを手に入れたら「運命」ということでこれを信じてみる。 男性が、持っていた5ドル紙幣にやはり自分の名前と電話番号を書いてその場でキャンディの購入に使い、その紙幣を女性が手に入れたら「運命」ということでこれを信じてみる。 まぁ、映画なので、2人ともそれらのアイテムを偶然にも手にすることになるわけですが( ← ネタバレ)、これほどドラマチックではないにしろ、もう少しスケールの小さなプチ・セレンディピティはけっこうな頻度で体験しているような気がします。 ちなみに、セレンディピティ(serendipity)というのは「偶然の幸運に出会う能力」。 -
Journal
「なんで最初から気づかなかったんだろう!?」
「なんで最初からこれに気づかなかったんだろう!?」という軽い後悔をすることが時々あります。 いちど気づいてしまえば何のことはないことでも、その最初の気づきに至るまでが難関です。例えば、最初はさっぱり聴き取れなかった英語がある日突然聴き取れるようになったり、あるいは若い女性のように見えていた絵画が実は老婆にも見えてきたり。 仕事でも、ちょこっと視点をずらしたり、かがんでみたり、ナナメから覗いてみたりすることでまったく違った光景が見えてくることがあります。 -
Journal
知りえたことを行動に移すコツ・実践編
紙の手帳やノートにメモを取る、ということをしなくなって久しいです。 紙に書いてしまうと、文字通り情報がそこに固定化されてしまい、動かせなくなります。動かせないということがメリットになる場合ももちろんあるのですが、刻々と変化する現実に対処していくためには、機動性やフレキシビリティが大切だと思うのです。