記録とは、目に見えない魔法の糸をつけたボールでテニスをするようなものだ。テニスで、相手のコートにボールを打ち込んだ時の状況は「相手のコートにボールがある」と表現され、これは「自分では何もできない」ということを意味する。「何もできない」ということは、「コントロールできない」ということだ。
しかし、仕事をコントロールできない状態を受け入れてはいけない。プロアクティブでいるためには、常に仕事をコントロールしていなければならない。常に何かができるはずだ。
そのテニスボールには、目に見えない魔法の糸がついていることを忘れていないだろうか?
相手のコートにあるボールを、その相手が打ち返さなかったとしても、その魔法の糸を使ってそのボールを自分のコートに戻すことができる。これが記録することの価値である。
もしボブから公約日に電話が掛かってこなければ、あなたから電話をする。微笑みながら「こんにちは、ボブ。××の件に関して今日君から電話があるというメモが手元にあるのだが、何か手伝えることはないかい?」と言ってみる。
これはボブに彼の公約を思い出させる丁寧な言い方だ。(p.88)
- やめる:相手からの連絡を待つ
- 始める:公約日に行動を起こす