事務職においては、仕事の量が問題なのではない。本当の問題は、私たちが常に自分の持っている仕事すべてを把握していない、ということなのだ。この「知らないこと」がストレスを招く一番の原因である。
多くの人が、いろいろな仕事の書類などを山にして机やイントレーに置いたり、引き出しの中や、床の上、机の下、ファイルボックスの中に入れている。他にも上着のポケットや鞄、財布の中に入っている。
ある仕事はノートに書いてあり、またあるものは小さい紙切れに書いてある。最悪なのは、やらなければならない沢山のことを頭の中で覚えようとすることだ。それらを頭の片隅で、「忘れてはいけない、忘れてはいけない」と思うことは不快でしようがない。
また、仕事を置いた場所を忘れることにより、その仕事自体を忘れてしまうことから起こる緊急事態に悩まされることもある。
すべての仕事を一ケ所に置き、毎朝優先順位をつけ直すことにより、これらの心配や不快感を吹き飛ばすことができる。(p.62)
- やめる:すべての仕事を頭の中で覚えようとする
- 始める:すべての仕事を一ケ所に置く