ウォーレン・バフェットは史上最も成功した投資家である。
「オマハの賢人」とも呼ばれるバフェットは、バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)であり、同社の株式の過半数を所有している。
株式市場のプロのほとんどは、判断を誤ったとしても個人的な損失は限定的だとわかっている。つねに安全な場所に身を置いているのだ。
バフェットはそうではない。過半数株主として財産の大半を一企業に投資することは、すべての退路を断ったも同然で、投資判断を誤れば自分の資産が目減りすることになる。(中略)
現在の目標に関して、最近取った行動を3つ書き出してみよう。
敗北を覚悟して取った行動はなかっただろうか?(中略)失敗の衝撃を和らげるために目標を下げることは、敗北を事実上決定づけてしまう。“明確で大きな目標”に全力を傾け、現在の計画の実行に尽力し、逃げ道をふさいでしまわなければならない。(p.37)
- やめる:安全な場所に身を置き続ける
- 始める:逃げ道をふさぐ