キング牧師は、ひとつの意味を伝えるために、たくさんのエピソードを挙げています。そのエピソードの中には、人によって好き嫌いはあるにせよ、だいたい「3つくらい」は知っている、あるいは納得できるエピソードがあるので、この3つのエピソードの力によって意味がインストールされ、「それはとても価値のある夢だ!」という共感につながるのです。
人間は、3つ以上(3回以上)同じような経験をすると(同じ感情を持つと)「すべて」という意識を持つ傾向にあります。3回失敗すると「オレは何回やってもダメだ」と思い、3回連続で成功すると「運がいい。実力がある」と思います。
就活生が3人の先輩社員と接し、3人とも暑苦しいタイプだったときに「あの会社は暑苦しい会社だ」と決めつけてしまうのと同じです。
すなわち、エピソードを「3つ以上」盛り込んでおくと、感情を共有しやすくなるのです。(p.172)
- やめる:相手を動かすために正論だけで押し通す
- 始める:相手を動かしたければ関連エピソードを3つ用意する