できていると思い込んでいる人は、多くの場合、他人からのフィードバックを受けて、「自分ができていない」ことにはじめて気づくのです。
まわりから「お前、“頷きが大切だ”なんて言っているけど、全然頷けてないよ」と指摘され、「自分ではできているつもりでいたけど、勘違いだったみたい。そう言われれば、確かに頷けていなかったかも」と意識するようになります。
「できていないこと」がわかったら、今度は、「意識すればできる状態」を継続させていきます。「頷こうと意識して人と接すれば、頷ける」という状態の継続が、頷きの訓練化・習慣化であり、「頷こう」という意識を持ち続けることで、徐々に体得へとつながります。
まずは、できていないことを自覚すること。そして「意識すればできる状態」に持っていくこと、これが学習の第一歩です。(p.198)
- やめる:「知っていること」にとどまる
- 始める:「できていないこと」を自覚する