※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

071:話の登場人物のセリフを、役になりきって演じる

ここで、次の2つの例文を比べてみてください。

「僕が商店街を歩いていると、大阪のオバチャンが、自転車のベルを激しく鳴らしながらやってきた。道を譲ったにもかかわらず、自転車で僕に突っ込んできた。その瞬間、自分からぶつかってきたのに、文句を言われた。ふざけるなって感じだよ──」

「僕が商店街を歩いていると、大阪のオバチャンが、自転車のベルをジリンジリンジリンと激しく鳴らしながらやってきた。道を譲ったにもかかわらず、自転車で僕にガッシャーンと突っ込んできた。何するんだよ! って思ったその瞬間、自分からぶつかってきたのに、オバチャンがひと言。『痛いわぁ~、ケガしたらどうすんねん!』って……。いやいや! それはコッチのセリフだろ!!」

どうでしょう? 後者の方がより臨場感が出ているはずです。
このように、話し手である自分の気持ちや状況説明とは別に、話の登場人物のセリフを、役になりきって演じてあげると、よりウケるトークに仕上がります。そのためには、まず相手の特徴をしっかりととらえることが大事です。(p.132)


  • やめる:淡々と状況説明に徹する
  • 始める:話の登場人物のセリフを、役になりきって演じる