「超ケチな彼氏」
「私の彼氏って超ケチなんですけど、3年付き合ってまだ1回しかおごってもらったことがなくて、何なら私の方がおごらされてばっかりなんですよ~。その1回も、安いファーストフードだったりして。だから、この前の私の誕生日に、今日ばかりはご飯をおごってもらおうと思って、銀座の高級フレンチに行ったんですね。そこって、ランチでも5千円とかする超セレブなお店で、テレビとかにも出てる有名な坂口シェフのお店なんです! 結構、芸能人のお客さんとかも多くて、私たちが食べてる席の隣りにも、最近コメディアンとの熱愛が発覚したアイドルのユミリーちゃんが女友達と食べに来ていて、ユミリーちゃんって顔ちっちゃいんですよ!」
詳細を語りすぎて話が脱線している
最初は「彼氏がケチだ」という話をしていたはずです。しかし、最後の方は「ユミリーは小顔だ」と、全く別の話になってしまっています。これでは、聞き手は「一体、何の話だったんだ?」と首をかしげてしまいます。(中略)さて、どうしてこんな風になってしまうかというと、それは、自分の頭の中で話の筋道が立てられていないからでしょう。自分が伝えたいことの中でどれが重要でどれが不要かを整理できていないから、どんどん話が脇道に外れていってしまうんです。
また、自分が目にしたことを時系列に忠実に話していかないと気が済まないという人もいるようです。でも、それでは聞き手としてはうんざりしてしまいます。
話し手として大事なのは、聞き手に一番伝えたいことは何なのかを、常に意識してトークに望むことです。(p.46)
- やめる:自分が目にしたことを時系列に忠実に話す
- 始める:聞き手に一番伝えたいことは何なのかを常に意識して話す