放っておくと、あらゆる人に好かれたい、モテたい、すごいと思われたい、という動機付けに支配されるようになる。どんな球が来てもとりあえずバットを振る。思いついたことは何でもとにかくブログに書く。
毎回きちんと芯に当てられればいいが、そうでなければ空振りに終わる。
自分の芯はどこにあるのかをまず知る必要がある。それは、しかし、いろいろなことに手を出していく中でしか見つけられない。部屋に閉じ籠もって思索にふけっていてもたどり着けない。
いろいろなテーマで手当たり次第に書き続けながら、それぞれの手応えや感触を記録していく。これを繰り返していくといつしか「このテーマで書けばいいのか」というスイートスポットにぶつかる。
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「100人を100人とも食らい込むところに無理があり、無駄がある。無駄に精力を使い果たすから、肝心なことに手がつかんのや」とお父ちゃんは言っていましたが、小さな店では資金も売り場も限界がありますから、お客さんの層を絞り込む必要が出てきます。すべてのお客さんの要望に応えるように何でもそろえようとすると、種々雑多で品薄になってしまいます。
お客さんには、「ロクなものがない店」と映ってしまい、足も遠のいてしまう。だから10人のうち2人は、よそのお客さんと割り切ることが必要なのです。
つまり100人来たら20人はお引き取りいただくことになる。これはターゲットを絞り込むことであり、ターゲットのお客さんからすると、デパートよりずっと品ぞろえが豊富な店になります。
では、ターゲットのお客さんとは一体どのような人なのか。一言でいうと「標準客」です。つまり、Mサイズや売れ筋商品を中心としたど真ん中の商品を買いに来るお客さんを指しています。
「これのSサイズはないのん?」
「ありません」
「この色違いはないのん?」
「ありません」
「なんで?」
「だからコノ値段なんです」この一点張りで納得いただけるお客さんだけを相手にするのです。でも、一度値打ち物の味をしめたお客さんはまた来てくれます。
(中略)
市場や立地条件、客筋なども参考にしながら、まずどこがど真ん中の商品なのかを見極め、何を切り捨てるかを決めることです。目標が決まれば一点に打ち込むことができ、あらゆる面でステップアップが望めるようになります。(p.36)
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