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欠かせないと感じるものは書かずにはいられない

By: Kenny LouieCC BY 2.0


TwitterとFacebookページで、読んだブログ記事を日々シェアしている。

シェアする記事の共通点は、一読して「これは!」という放っておけない一文が必ずあること。この一文を伝えたいという気持ちがシェアを後押しする。

記事全体としてどうこうということよりも、その一文、すなわちその記事の、ひいてはその記事の書き手のファインプレーをピックアップしたい。

そのためにはファインプレーにもれなく反応できるアンテナをみがく必要がある。

そのために何か特別な訓練をする必要はない。それはうまく説明できないが何となく流し読みしているときでも、その一文のほうから「ここにいるよ!」と教えてもらえるような感覚。

何に反応するかは自分ではコントロールできないが、何に反応するかはこれまでに自分が積み上げてきたものの集大成なので、自然体で向き合うだけでいい。

このことは記事をシェアする時だけに限らない。人と話す時や仕事を選ぶ時、そして文章を書く時にもこのアンテナが役に立つ。逆に言えば、アンテナが反応しないところからは早めに辞去したほうがいい。

inspired by:

身の回りのディテールに気を配ろう。でも自意識過剰になってはいけない。

「さあ、私はいま結婚披露宴に出席している。花嫁のドレスは青、花婿は赤いカーネーションを胸に差している。二人はレバーチョップを盛りつけている……」

こんなふうにする必要はない。くつろいで披露宴を楽しみ、心をオープンにしてそこにいよう。そうすれば、まわりのものごとはごく自然にあなたの中に入ってきて、あとで机に向かったときも容易に思い出せるはずだ。

花嫁のお母さんとダンスをしたっけ。その人は赤毛で、笑うと前歯についた赤い口紅が見えた。香水に汗の匂いが混じっていたなあ……。(p.64)


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