大人は誰も傷つけないよう中立的な立場を保とうとして、本当のことを言う力を失くしています。たまには、ズバリと真実を言おうではありませんか。ためしにひと言も“嘘”をつかないで丸一日過ごせるかどうか、実験してみてください。
自分でやっていることはすべて自分でコントロールできているかというと、そんなことはない。無意識に、あるいは習慣的に口を突いて出てきてしまう言葉、あるいはとっさに出てしまう手足など、制御不能なことが少なくない。制御不能であるという意識さえないこともあるのではないか。
自分一人ではこういったことに気づけないので、例えば、友人と話をする際に、これから1時間は一切嘘をつかずに話をしよう、思ったことや感じたことをそのまま口に出そう、というゲームをする。お互いが発した言葉について、「それ、嘘でしょ?」という指摘をする。
1時間後には、もしかすると、その友人とは二度と口を利いてもらえなくなる可能性もある。そういう意味では、まずは10分くらいから始めるのがいいかも知れない。
とにかく、その限られた時間の中で何か新しいことが生まれるかどうかを確かめてみる。