自分で見つけてこそ面白い、ということが多々ある。自分で見つける前に人から教えられてしまうと興ざめしてしまうのである。
たとえ既知のものであったとしても、自分で試行錯誤を通して発見した方法というのは、そこに至るまでの過程で多くの刺激を得ているものであり、得られた結果以上にそのプロセスに意味があることが少なくない。
映画も、結末が分かっていてもそこに到達するまでに徐々に気持ちが高められていく、すなわち高揚感や興奮があるからこそ楽しめる。好きな作品を何度も観るのは、結末を見るためというより、むしろその結末にいたるまでの主人公の心情に思いを馳せたり、自分と重ね合わせたりすることによって、新たなカタルシスを生じせしめるためだと考えられる。そんな期待がある。
期待に胸を躍らせている時ほど、吸収力も高まっている。仕事においても同じようなモードで取り組むことができれば、嫌々取り組んだ時よりも、「ぐっ」とくる仕事ができるのではないか。