「良い道具」とは、仕事をしようという気持ちをうまく掬い上げてくれるツールでなければならない。ドアの取っ手を見ると、思わずそこを掴んで回す気になるように、仕事についての道具や方法は、やる気を誘発するのが理想的なはずだ。
人は、見た目ではなく中身だ、と言われることはあるが、モノは圧倒的に見た目だと思う。
特に、仕事で使う文房具やPCのアプリケーションは、「思わずそうしたくなる」ようなデザインになっていれば、自然と仕事もはかどる。少なくともネガティブな気持ちは起こりにくい。
ただ、「このデザインが好き」という情緒的な理由では、いずれやってくる「飽き」との闘いが想定されるため、あくまでも「使いやすさ」を考慮に入れた形状や構造になっているかどうかが問題。つまり、好みに左右される要素が入り得ないような領域が今回のコンテクストとなる。
そう考えると「飽きの来ないデザイン」というのはどうなのだろうか。
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