「何かの分野で成功した人は、もともと能力があるからうまくいったわけではなく、うまくいったってことは、きっとあの人には能力があったんだろうと、後で理由づけをされちょるだけど。だから、『能力』なんちゅーものは、考えても無駄ど」
海に生息する無数の魚たちにはそれぞれに名前がついているが、最初から名前がついていたわけではない。魚が先にいて、後から名前が人為的につけられたに過ぎない。
能力についても同じで、文章を書くことに時間とエネルギーを注ぎ込むから文章を書く能力が身につくのであって、もともと文章を書く能力がその人に備わっていたわけではない。
もちろん、「文才」はある。でも「文才」があっても文に向き合わなければそれが発揮されることはない。どこに「○才」があるのかは調べる方法はないのだから、結局のところ「○才」も後づけに過ぎない。
やってみてから考えても遅くはない。やらずに諦めるのは早すぎる。
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