さらには「失敗したとき」だけでなく、「成功したとき」も意味を問うようにしましょう。「なぜ僕は売れる本をつくることができたのか? それは、自分のアイデアでもあるけど、そのアイデアを形にしてくれた人たち、そしてそれを広める努力をしてくれた営業の人たちなのではないか? ビジネスはひとりではできない、ということを教えてもらったな……」といった具合です。
失敗から意味を抽出できる人はいますが、成功の意味をきちんと問える人はそれほど多くしません。
何かがうまくいったとき、手ばなしで喜ぶのではなく「うまくいった意味はなんだろう?」と冷静に考えられる人だけが、次の成功を手に入れられるのです。
成長して自分を変えていけるかどうかは、「起きた事実」ではなく「起きた事実によって何を考えたか」です。
そして事実から、意味をなるべく多く発見して、価値に変え、自分のものにできたかどうか、なのです。(p.79)
- やめる:何かがうまくいったとき、手ばなしで喜ぶ
- 始める:何かがうまくいったとき、その意味を考える