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062:「そうなんだ」

「そうなんだ」に似た言葉に「そうだよね」がありますが、「そうだよね」は基本的に「相手への同意」が含まれます。つまり「受け入れた」という意思表示となります。

「そうだよね」を使うと共感性が高まりますが、そのあとで「そうだよね、僕もね……」と自分のエピソードを話すことになり、「エピソードを聞き出すこと」に集中できません。

相手の話を理解していれば(受け入れていれば)「そうだよね」を使えますが、理解できない範囲なら、「そうなんだ」で受け留めます。

二人で焼き肉を食べに行って、相手は「焼き肉って、こげこげに焼いて、炭みたいに真っ黒にしてから食べるのがいちばんおいしいよね」と話してきたとき、「そうだよね」とは言えませんが、「そうなんだ」とはかろうじて言えるでしょう。

「そうなんですね。そういう意見もありますね」と返答には、「自分の善し悪しの判断」を含みません。ですから、相手の意見が自分の意見とは違っていても、「そうなんだ」と言うことはできるのです。

このちょっとした言葉の違いが大きな違いを生むのです。こうした会話の積み重ねが自分とまわりを徐々に、そして確実に変えていくのです。(p.184)


  • やめる:「そうだよね」と同調する
  • 始める:「そうなんだ」と受け留めて「では?」と問いかける