Taskchute2になってなんといっても新しくなったのはモードです。タスクのモードにしたがって色分けします。これに関しては様々な使い方が提案されどれも非常に面白いのですが、私はなかなかうまく定められずにいました。
そもそも私が大橋さんに作って欲しいと願いしたような経緯もありながら、あったらあったで意外とどうしていいか手に余るという、ありがちというか困った事態でした。一度はモードを外してしまいたいという気持ちになるほど悩んだこともあり、人間は不思議なものです。
モードで管理したいことが多すぎる
私の問題は要するに、あまりにいろんなことをモードで管理したくなりすぎていたことなのです。7つの習慣にからめて領域ごとに分けるのも面白そうだし、大橋さんがやっているように、注意力にしたがって分けてみるのも良さそうだ。最近知ったやり方で「立つ」「座る」などもいいような気がする・・・。
最初はありきたりに「執筆」「休憩」「準備」などとしていたわけですが、どうも「準備」などが多くなりすぎていたし、準備でクエリすることもほとんどない。準備に掛かっていた時間が知りたいわけでもない。執筆は執筆でいいと思いましたが、それらが私にとって7つの習慣でいう「第2領域」かというとそれもまた違う。
ここに必要とする注意力のことなどを投入しようとすると、明らかに一列では足りない。しかしこれは大橋さんの基本的な方針なのだと思いますが、Taskchuteでは極力、属性を絞っているように思います。属性を増やしたいという気持ちは、おそらくTaskchute的には歓迎されないのです。
もちろん私は制作者と完全に同じ気持ちでいるわけではありませんので、リピート欄がない(タスクの中に埋め込まれている)、セクション定義欄がない(タスクの中に埋め込まれている)、といった不満も分かる気がします。ただこういった話になるとキリがなくなってしまうので、見やすさはともかく「できる(機能として存在している)」のなら、私は考えないことにしているのですが。
モードはツールごとにと決めた
以上に対する完全回答ではないものの、私はモード欄には「ツール」をあてることにしました。「書く」のでもブログを書くためのツールや、エディタがあります。「読む」のでも「本」であったり「RSS」だったりします。「整理」でもEvernoteであったりアナログだったりします。つまりこうなります。
これは意外と大事なことなのです。今からたとえば原稿を「書こう」としているのにChromeを開いていてはいけないのです。もちろん「書く」ためにはChromeも使うことがあるのですが、真っ先にそれを開いているようではダメなのです。だいたいそういうときは「書かない」のです。
同じようにこれから書類整理をしようとしているのに「夜フクロウ」を開いてはいけないのです。あるいは書籍企画を計画しようとしているならOmnifocusを開かねばならず、Facebookページを開いている場合ではないわけです。
よく分かってきたのですが特定の作業をするなら当然目の前にあるべきものというものがあります。他のものが不要というわけではありませんが、他のものよりも長い時間、目の前になければいけないものがあるわけです。意識しているべきツールというものがあるわけです。無意識のうちに心地よいツールと一緒にいてはダメなわけです。
モードをツールとすることにはもう一つの利点もあります。これを開くことが「ネクスト・アクション」なのです。気が乗らなかったらとにかく黙ってモード欄にあるツールを使うこと。その後のことはその後のことです。これだけのことでもいくらか先送りが減るからいろいろな意味ですごいものです。
最後に、モードは前述の通りタスクの色を決めますが、私は今のところこれを「注意力ごと」に分けています。つまりモードにはいちおう二通りの意味があるわけです。
「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書) | |
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2012-04-28 |
本書はとてもいい本なのですが、紹介するかどうかではちょっと迷ってこちらで紹介しています。すでに十分に有名な著者によるよく売れている本をわざわざ紹介するというのはつまらないことだと思います。
大手新聞の日曜書評欄が好きなのですが、あそこに2面の下で「続々重版」であることが明らかな本が紹介されているのを見つけると残念です。「世の中には十分才能がありながら埋もれている人がたくさんいる」等のことを、ことあるごとに憂いている教養豊かな人が、わざわざあれほどの誌面を使って誰もが知っている本を紹介していると「あれ?」と思います。
なのに、上の本を紹介するのは自己矛盾ですが、すでに多くレビューがあるのに本書を「ブロガー向け」と言っている人があまりいないので、そのことを述べておきたい。本書は「ブロガー向け」の本です。「有名人になる」のところを「ブロガーになる」に置き換えて読んでみると、色々と参考になる情報が見つかります。
すでに有名になってしまったブログは別として、これからブログを始めたいとか、これからどんどんアクセスを伸ばしたいと考えている方は、「ブロガーになる」ということを検討してみてください。
どうして誰もがすぐ考えつく「デメリット」がいくつもあるにもかかわらず、「ビジネス」にするためには「有名になる」必要があると思うのか。ブロガーの多くはなぜSEO対策などという面倒なことをやってでもアクセスを伸ばしたいと思うのか。
「有名になること」自体を報酬とすることをあきらめられるなら、本書にあるメリットの規模はおそらく小さくなるものの、メリットを取りながらデメリットをグッと縮小させる方法はあると思います。それがブログを書くということです。