以前から気になっていることがあります。ネタをEvernoteに集め、それを「熟成」させてブログにアウトプットする、というやり方です。
もちろんそれも一つの立派な方法だとは思うのですが、どうもこの方法ばかりが強調されているのです。しかしブログを連日更新されている方々にしても、本当にそんなやり方をしているのかが疑問なのです。
昨日大橋さんがBT001で「日刊シ!」を紹介していました。たぶん「日刊シ!」のネタもEvernoteに入りはするのでしょうが、「醸成」を待っているわけでも「集まってきたら出す」というスタンスでもないでしょう。ただ確実にネタを使うために、Evernoteに一時保存されているだけです。
これがブログを続けるためのネタ集めの形だと思うのです。書くために必要な材料というものは最初から決まっていて、それを得る方法も最初から決まっている。だから集めてきた素材は100%ではないにせよ、大半は使う。
このプロセスは料理と似ています。
家でカレーを作るときには、家族みんなが食べそうな食材を買ってきて作るものです。その場合100%食材を使い切ることはできなくても、買ってきたものの大半は使う前提のはずです。アウトプットのためにインプットするのです。
そうでなく、適当な食材を買ってきて、冷蔵庫の中に放り込んでおけば、ほどよく「醸成」しておいしい料理ができあがる、というのはいかにも変です。もちろん食材をただそのまま並べるのも「料理」とは言い難く、したがってネタを集めておいてもブログにはならないわけです。
調理しましょう。調理するためだけのインプットを心がけましょう。そういう冷蔵庫なら「掃除」や「整理」にそんなに時間はかかりません。つまりブログに出力する前提があれば「ネタ整理」などに時間をとられないはずです。