どんなにやるべきことがたくさんあっても、実は全部をやらなくてもいいんですよね。もし全部できたとしたら、それはそれで素晴らしいことですが、やるべきことのいくつかができただけでも十分満足、ということがままあります。
ということは、その「十分満足」のための「いくつか」だけに集中して取り組んだほうが全部を相手にするよりも断然ラクです。そもそも周りの人たちだって全部なんてとてもやっていないでしょう。全部やっている人がいたとしてもそれはほんの一部で、大半の人はできてないはず(たぶん)。
戦争でも、すべての局地戦に勝たなくても、いくつかの重要な闘いを制することができれば勝利を収めることができます。
仕事も、すべての仕事をこなすことができなくても、ある一部の仕事さえできていれば会社が大きく傾くことはないでしょう。
問題は、その「いくつか」とか「ある一部の」を見極める方法です。
あまりにも有名なのでご存知の方も多いと思いますが、これは「パレートの法則」、または「80:20の法則」のお話です。
There is the big pile, the 80 percent pile, that takes a lot of energy but delivers pitiful results, sometimes even making things worse. That is the mass of trivia that surrounds us and normally engulfs our life. We can call this big chuck of our lives the trivial many.
Then, there is the small but vital 20 percent pile, which comprises the few things that work brilliantly. The vital few, that bring happiness to you.
で、その20%を見極めるコツとしてこのエントリから読み取れたことは、
1.やっていて楽しいと思えること
2.ほかの人がやっていないこと
3.過去ではなく今、そしてこれからのこと
4.いなくなったら困る大切な人
5.その人が望むことのうちで一番喜ぶこと
これら5つに集中し、それ以外は適当に流す。
そして、その背景となるコンセプト。
1.世界は真っ平らではなくでこぼこしている
→ まっすぐに歩こうとするより、自分で歩きやすいところを選ぶ(歩きにくいところは無視)
2.人生は引き算
→ 積み上げていくのではなくて、自分ができることだけをピックアップしていく
3.やらないことリストをつくる
→ やることを減らして、考える時間を増やす
一言でまとめるなら「えこひいきする」(de-averaging)ということでしょうか。
以上、ちょっと長めのエントリですが、重要だと思われた20%程度をご紹介してみました。