※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

W-ZERO3[es]を名刺管理ツールとして活用する

名刺交換の機会が増えると、名刺の管理が課題になります。例えば、1回の会合で20枚前後の名刺を交換すれば、たちまち名刺入れはぱんぱんになってしまいます。もしそのまま次の会合を迎えてしまえば、途中で名刺を切らしてしまうかもしれませんし、手元にある名刺がいついただいたものなのかも判然としなくなります。

そうこうしているうちに別の会合で「初めまして」などと名刺を差し出したら「先日もお会いしましたよね」などと言われて恥ずかしい思いをすることにもなるでしょう。

かと言って、いただいた名刺をその都度データベースに登録するのも大変な話です。

そこで、ここ数ヶ月ほど実践しているのがW-ZERO3[es]のデジカメ機能を使って名刺を管理する方法

経緯

この方法を始めるに当たって、実現したいことを以下のように定義しました。

 1.いただいた名刺の受領日を知りたい
 2.いただいた名刺はどこでも参照できるようにしたい
 3.以上2点を少ない手間で行えるようにしたい

例えば、出先で急に数日前に名刺交換した相手に電話連絡をする必要が生じた場合、その名刺は事務所の名刺ボックスに入っているのはわかっているものの、事務所に誰もいなければ、別の手段で連絡先を調べるという余計な手間が生じてしまいます。調べがつけばまだしも、「会社も名前も忘れてしまったが、名刺を見れば思い出せる」というレベルの記憶では、調べようがありません。

かと言って、「今後連絡を取りそうな人」については常に持ち歩くのも、その基準が明確ではなく、持ち歩いていない人に限って連絡の必要が生じたりしますから、この方法は完全ではありません。

ここまで考えて思い立ったのは、要するに「自分がどこにいても、過去にもらった名刺を参照できればよい」という要件を満たすこと。

名刺のままではかさばるため、これをデジカメで撮ればよかろう、ということで、しばらくデジカメで撮影していたのですが、デジカメは常に持ち歩くものではありませんし、だいたい最近のデジカメは名刺を写すにしては高画質過ぎて無駄です。PCに転送したとしても、1000ピクセル以上の名刺画像は扱いに困ってしまいます。結局、リサイズするなどの新たな手間が発生することもあり、この方法はそうそうに破綻しました。

ここでさらに気づいたことは、「名刺に印字された文字が何とか読み取れる程度の解像度でよい」という要件です。そして、いつも苦もなく持ち歩いているもの、という要件とを掛け合わせた結果、W-ZERO3[es]が思い浮かんだわけです。

W-ZERO3[es]に付いているデジカメで撮れる画像は、480×640ピクセルで70〜80KB程度のサイズで済みますから、名刺の撮影にもってこいです。

撮影前に日付スタンプとちょっとしたメモ

あとは、回転印で日付をスタンプした上でW-ZERO3[es]で撮影していけば、W-ZERO3[es]に名刺が蓄積されていきます。日付順に並べておけば「確か、最近どこかで会ったはず」という曖昧な記憶であっても、日付をキーに1枚ずつ繰っていけば、間違いなく見つかるでしょう。

また、撮影する前に日付とともにちょっとしたメモを名刺に書いておくことで記憶の助けにもなります。逆に何のメモもしてない名刺は後で参照される可能性が低い、とも言えるでしょう。どちらにしても、すべての名刺はW-ZERO3[es]に入っているという安心感が得られます。

この方法を実践し始めてから何度か助かったことがあります。それは、とある会合に参加した折に、

 「あ、あの人は確か数ヶ月前の別の会合で名刺交換した人だ!
  でも名前忘れた…」

というシーンがあったのですが、すかさず物陰に隠れてW-ZERO3[es]を取り出し、名刺画像を1枚ずつ繰っていったところ、その人の名刺が見つかり、無事

 「あ、○○さん、先日はどうも!
  大橋です」

と名前で呼びかけることができました。

お互いに名前を忘れてしまっているがために、きまりが悪くて声をかけづらいという「2度目の対面シーン」におけるピンチは、これで切り抜けられると思います。

▼関連:
人のやり方を真似るコツ

世の中には一度会っただけなのにしっかりと名前を覚えてくださる方がいます。そういう方と再会しようものなら「やぁ、これは○○さん、どうも」などと“名前付き先制挨拶”をされてしまい、相手の名前を覚えていないこちらとしては不意に窮地に立たされます。結局あいまいに微笑みながら「ど、どうも」などと返すのが精一杯。

ということで、最近の日本経済新聞(2006年6月10日付けの「プラス1」)の「『あれ、誰だっけ?』を防ぐ 人の名前の覚え方」というコラムに「名前を覚える名人」の技が紹介されていますので参考にしてみます。

評論家と研究家

どちらを名乗るのがよりふさわしいかを決めるわけですが、それ以上に名乗った時に周囲に与えるイメージも視野に入れておかなければ自分が打ち出したいイメージがうまく伝わらないことになります。

携帯のアドレス帳は本名では登録しない

そこで考えたのが、本名では登録しない、という苦肉の策。ニックネームやその人の特徴、口癖などを名前として登録するようにしました。まだつき合いが浅い人はちょっと考えるのが大変でしたが、なんとか200人弱の名前をニックネームでマスクし終えました。

<追伸>
・昨日の勉強会の懇親会でご質問いただいたFirefoxのアドオンですが、名前は「It’s ALL Text」でした。
・ダウンロードはこちら、窓の杜での紹介記事はこちらです。