10月1日(金) 21:00から2時間弱ほど、『マンガでわかる!スピード仕事術』の発売を記念してツイッターセミナーを行いました。
「ツイッターセミナー」なるものは、もともとは佐々木正悟さんのアイデア。最初は僕もなんだかよくわかりませんでしたが、実際にやってみると「なるほど」なものでした。
それは以下のような感じでした(まとめてくれた@rashita2こと倉下忠憲さんに感謝!)。
» Togetter – 「2010年10月1日 『マンガでわかる!スピード仕事術』 ツイッターセミナー」
で、今回のエントリーで書きたいことは以下。
- ぜんぜん答え切れてないよ~(>_<)
- でも手応えはあった!
- 質問に答え続けるというスタイルが好き☆
ぜんぜん答え切れてないよ~(>_<)
冒頭のTogetter(ツイッターのまとめサイト)をご覧いただければわかると思いますが、時間と進行と字数の関係で、かなり端折った回答になってしまっています。いただいたご質問にすべてお答えすることを最優先したためです。
答え切れていないにしても、答え始めることはできたので、取っかかりは作ることはできました。何もないところには手も足も出ませんが、取っかかりがあれば、とりあえず手なり足なりを出すことができます。
また、どんなことが課題になっているのかもある程度みえました。予想通りであったところもあれば、意外に感じたところもあります。
でも手応えはあった!
Twitterなので、答えるそばからリプライやリツイートがあるために、ライブ感がありました。同時に公開していた質問一覧(Googleスプレッドシートで一般公開)へのアクセス数もどんどん増えていき、無数のカーソルが画面内をうごめいているのは少し異様でした…。
取材を受けるときにいつも不思議に思うのは、質問の持つ計り知れないパワーです。
原稿に向かっているときにはさっぱりアイデアが浮かばず、筆が進まない自分でも、インタビュアーから質問されると、自分でも思ってもみなかったような答えが口をついて出てくるのです。
答えながら「あぁ~っ! 今のネタ、あの連載に使えるじゃん!」などと心の中で叫ぶことしばしばです(以来、取材を受けるときはこっそり録音をするようにしています)。
最初は、記者が記事にしてくれるからいいか、と思っていましたが、たいていの取材は答えたことのほんの一部しか文字にならないからです。自分なりに「これはいい話でしょう」と思ったトピックがあっさりスルーされていたりします。自分で「いい話をした」ことすら忘れていることもありますから、何らかの方法で取っておかなければもったいない、と思うようになったのです。
今回のツイッターセミナーでは、僕の答えはすべて文字として記録されます(日に1回、直前の24時間のツイートがすべてEvernoteに格納されます)。その点では非常に安心して話す(書く)ことができました。
また、答える時には過去に書いた自分の記事を検索できますから、セミナーや取材のようなライブの時にはできない、重箱の隅をつつき返すような返答ができます。たとえば、回答内容を補足するような過去記事のURLをその場で返せます。
現時点で過去記事は1000件以上ありますが、すべて記事URLとともにローカルPCにコピーを保持しているので、すばやく見つけて「関連記事」として提供できるようになっています。
今回もまた、たくさんのご質問に答える中で、普段はその存在を忘れていた、記憶の深層にあるネタを掘り返してもらうことができました。
8月と9月の2ヶ月にわたって行ったブログゼミの受講者向けメールの中でも繰り返し書きましたが、書くことは自分の考えていることを客観的に俯瞰するうえでとても役に立つ習慣です。
考えているだけでなく、それを書き出すことで理解が深まりますし、あいまいにしか理解できていなかったところが露わになります。人に見せる前提で書くなら、わかってもらいたい、というポジティブなプレッシャーが生じることから、おのずと文章力も鍛えられます。
さらに、自分の考えを頭の外に出してみることで、時間をおいて読み返すことができるようになりますから、自分の考えを確かめたり、アップデートする上で役に立ちます。
ブログであれ紙のノートであれ、形は何であれ頭の中に漂っていることを書き出すこと。時間はかかりますが、確実に前進することができます。
質問に答え続けるというスタイルが好き☆
最近、6名という少人数によるブログのグループワークショップをやりました。講師が受講者に向けて一方的に話すセミナーと違い、今回のワークショップは逆に講師から受講者一人ひとりに質問を投げかけ、それに答えてもらいます。
それに対して、講師の僕からフィードバックをお返しするほか、その場にいる他の受講者からも質問や感想がもらえます。このような相互のやりとりをしながらブログの方向性や読者ターゲットを絞り込んでいくわけです。
受講者は自分の質問に答えてもらえるのに加えて、他の受講者の質疑応答からもヒントが得られますし、なんなら自分もその受講者の質問に答えてもいいわけです。
このように質問したりされたりというプロセスを繰り返すことで、一人で考えていたのでは思いつかないようなアイデアがあふれ出てきます。
これがこのワークショップの醍醐味です。
僕自身は質問されるのが好きです。自分だけでは掘り出せない記憶の奥底に眠るアイデアをたくさん引き出してもらえるからです。ワークショップは、そんな楽しさを体験してもらうための場でもあります。楽しみながら学んだことは記憶に定着しやすくなります。
同じ理由で、今回のツイッターセミナーも楽しくお答えすることができました。
自分が持っている専門知識や強みは、質問をしてもらうことで、いっそう引き出してもらえるもの。質問してくれる相手を見つけることは、より速く前進するうえで有効です。
ワークショップでのやりとりを通して、自然とお互いに仲良しになります。そこから質問パートナーを見つけるのも容易でしょう。
ツイッターセミナー、少人数のグループワークショップ、いずれも機会を見てまたやりたいと思います。
合わせて読みたい:
今回のツイッターセミナーは改めて「質問」について振り返る良いきっかけになりました。
おのずと以下の本を思い出しました。僕がこれまでに読んだ「質問本」のうち最も役に立った『QT 質問思考の技術』です。
質問を変えるだけでこんなにも自分の考え方が変わるのか! と驚かされます。当然、出てくる答えもいつもと違います。
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行動を前向きにします
質問で凡人から変身
「質問は思考を進化させる」
【生き方を示唆する本】
関連エントリー:
・相手から答えを引き出す「質問」の技術
・毎日同じことを繰り返す時に意識すること
・自分ができることをいかに人に伝えるか
・望んでいることを実現に近づけるための3つの問い
・ブログという「備え」を楽しむ
関連記事:
・Twitterでセミナーをする際に気をつけたいこと
最近、聴きたい曲がない、という方へ
CDを買わなくなって久しいです。iTunesでのダウンロードもほとんどしません。同じ曲を繰り返し聴いています。もっといろいろな曲が聴きたいのですが、特に追いかけているアーティストもおらず、テレビからもラジオからも距離を置いた生活をしているため、音楽難民状態が続いていました。
そんな折、友人に教えてもらった以下のiPhoneアプリがこの“渇き”を急速に癒してくれています。
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要
Top 100s Music Mega Pack 2.2.2
カテゴリ: ミュージック
価格: ¥450
更新:2010/03/05
一言でいえば、米国ロック限定の「マイ有線放送」。
60年代、70年代、80年代などいくつかのカテゴリーごとにトップ100曲が“収録”されており、カテゴリーを選ぶことで、100曲がランダム再生されます。しかも試聴ではなくフルに聴けます。次の曲へのスキップはできますが、頭出しや前の曲に戻ることはできません。
従って、とりあえずカテゴリーを選んでBGM代わりに流しておくのが良いでしょう。もし、どうしても気になる曲があれば、ワンタップでiTunesストアへ。その曲を購入することができます。
ほかにも「バラード100選」とか「ギターソロ100選」など、全30カテゴリーから選べます。都合3000曲のカタログというわけです。米国のアーティストのみ(と思われる…)なので、日本版もあったらいいなぁ、と思います。
小林克也の音楽番組(「ベストヒットUSA」)で育った世代の人であれば、きっと楽しめるでしょう。