※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

カレー抜きのカツカレー



大橋悦夫ハードディスクの整理をしていたら「カレー抜きのカツカレー」と題する2006年7月4日に書いたメモが見つかった(ちなみに写真は「カレーありのカツカレー」)。

カツカレーからカレーを抜いたら、それは「カツ丼」になってしまいそうだが、否、それは「カツ丼」とは似て非なる「カレー抜きのカツカレー」である、というのがこのメモの主旨。

「カツ丼」のカツは卵とじと一体化しており、そこからカツだけを完全に分離するのは難しく、従って新しい味付けの可能性は乏しい。

一方、「カレー抜きのカツカレー」のカツはまだプレーンな状態をキープしているため、いかようにも味付けができうる。

「お腹が空いているのですぐにでも食べたい、味付けはまかせる」ということなら「カツ丼」が手っ取り早くて良い。

一方、「今日はソースではなく塩で食したい」なら「カレー抜きのカツカレー」でなければ難しい。

自分がこれまでにやってきた仕事をふり返ると、最初は「カレー抜きのカツカレー」のように相手の要望を受け入れられる余地を多分に残したものがメインだった。

それが、時間がたつにつれて「カツ丼」的な仕事の割合が増え始めた。

どちらが良い悪いということではなく、今の自分がどちらを志向しているのか、どちらの嗜好に応えたいのかを考えた上で、改めてどちらか一方に寄せるか、両方をバランスよく提供するのか、決めた方がいいかもしれない。

関連記事

同じやり方を長く続けるほどに、そのやり方から離れがたくなる(=新しいやり方に抵抗を感じるようになる)ので、一定の段階まで「カツ丼」を極めたら、いったん「カレー抜きのカツカレー」にリセットする機転が生き残る上では大切かもしれない、と以下の記事を読み返しながら改めて思った。

『創業社長』というKindleコミックが面白すぎて、大量に読書メモを取ったので全部シェアします | シゴタノ!