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一人事業というゲームの設定



大橋悦夫映画を見ていると「なんかこの世界観、好きだな」と感じることがある。

その世界観は監督の世界観の投影であり、元を辿ると監督自身の体験に行き着く。

たとえば『ロスト・イン・トランスレーション』のストーリーは、監督のソフィア・コッポラ自身の離婚にまつわる体験がベースになっているという。

その監督が撮る映画すべてが体験ベースになるわけではないだろうが、同じ監督の作品を観続けていると「あぁ、やっぱりこういう感じだよね」という特有の質感を味わえるようになる。

その「感じ」に対して多くの共感を集めることができた監督は経済的に成功することになる。

この「感じ」というものは、どこかで学んで身につけるのではなく、本人が生まれてから今日に至るまでの日々の体験によってすでに身に染みている。

つまり、監督自身が「原液」であり、これをそのときどきのトレンドや社会問題で「割る」ことによって作品が作られる。

映画監督に限らず、個人が一人で仕事をしていこうとするとき、キャッシュポイントになるのは自身の「原液」。

一人事業は、自身の「原液」を誰に向けて何で「割る」と共感を集められるのか、その「レシピ」をキャッシュが尽きる前に一つでも多く見つけ出すゲームだと思う。

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