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「完璧にやる」の落とし穴、「すぐ動く」の落とし穴、「一気に片づける」の落とし穴



大橋悦夫「フフッ、こういう人いるよね~」と思った直後に「ハッ! これ自分だわ」と我に返る。そんなマンガシリーズを見つけた大橋です。

そのマンガシリーズとは、岡野純さん(@jun0424)が連日Twitterで発表している「デキル風くんの仕事術」という4コママンガです。

主人公の「出来留 風(できる ふう)」くんはサラリーマンですが、サラリーマンに限らず仕事をしている人であれば、「フフッ」からの「ハッ!」を味わえるのではないかと思います。

その中から今回は以下の3つの落とし穴をご紹介します。

  • 1.「完璧にやる」の落とし穴
  • 2.「すぐ動く」の落とし穴
  • 3.「一気に片づける」の落とし穴

1.「完璧にやる」の落とし穴

第3話より



仕事には必ずその成果を受け取る相手がいます。この点が自分一人の楽しみだけで完結する趣味と一線を画す部分。この一線をうっかり踏み越えると不幸が訪れます。「楽しかったことを仕事にしたら世界が灰色に変わった」など。

それはさておき、最終的に成果を受け取る相手の意向を最上位に置くことが、相手はもちろん、自分自身にとっても最高の、つまりWin-Winな仕事の進め方になります。

以下の記事で書いた3ステップがそれです。

» 考える仕事を素速く進めるための3つのステップ | シゴタノ!

1.その仕事について思いつく限りのアイデアを書き出す
2.1のアイデアを上司や同僚に見せて質問してもらう
3.2の質問に対して自分が答えた内容を書き足す


2.「すぐ動く」の落とし穴

第10話より



「即レス」や「即対応」は相手からすればうれしいものですが、それによって自分の進行中の仕事に支障をきたすようであれば、この「すぐ動く仕事術」を続けるのは困難です。

もし、「すぐ動く」の解釈が「すぐ終わらせる」であれば、以下のように改めるほうがいいでしょう。

  • 目星だけつける(確認が必要ならすぐ相手に投げ返しておく)

反応はするが、そこで対応まではしない。
代わりに依頼してきた相手に対して、

  • この部分はこう解釈しましたが、それでよろしいですか?
  • ○月○日くらいになりそうですが、それで大丈夫ですか?

といった、対応前に確認しておいたほうがいいことについてピンポイントで返信をするだけにとどめます。

こうすることで、相手には「即レス」したときと同じような好印象をもたらすことになり、自分にとっては進行中の仕事に安心して専念する状況が得られます。

この「ピンポイント返信」をせずにいると、「早くあのメールに返信しないと~、そのためにはちゃんと時間をとって対応しないと~、でもいまは時間がない~」というモヤモヤを抱えたまま進行中の仕事に向き合うことになります。

これは、ドラクエで言えば、毒を食らった状態で戦い続けるようなもので、わずかずつであれ常にHPが減り続ける状態で新たな敵との戦いを強いられることになります。

ここで「すぐ動く」べきは解毒すること、すなわち「ピンポイント返信」です。

HPを全回復させる、すなわち完璧な対応ができなくてもいいのです。

このあたりについては以下の記事でご紹介したアイデアが役に立つと思います。

» 体調が優れない日でも無理のない範囲で仕事を片付ける手順 | シゴタノ!

まず、抱えているタスクを次の3つに分けます。

1.今日中に必ず終わらせること
2.何も考えなくてもできること
3.明日でもいいこと


3.「一気に片づける」の落とし穴

第11話より



あなたがもし、

「今回は何とか締め切りギリギリで納品できたけど、次回(こそ)は余裕を持って終わらせたいなー」

というループから抜け出せないでいるとしたら、その仕事をギリギリまで放置することで代わりに何らかのメリットを享受しているはずです。

「まだ締め切りは先だから今日はのんびりしよう」という判断がくり返されることで、いつしか締め切りギリギリに追い込まれるのです。

借金がなかなか減らない状態に似ています。

そうであれば、この「のんびりしよう」というメリットを今後も引き続き享受し続けたいものなのかどうかを自問すること。

これが、ギリギリループから抜け出すためのカギになります。

薄々分かっていても抜け出せないとしたら「まだ本気出してないだけ」なのでしょう。

心当たりのある方は以下の記事で解決しましょう。

» 「本気出せば1時間で終わる仕事なのに、2時間たってもまだ終わっていない」問題の原因と対策


まとめ

2020/10/01追記:電子書籍がリリースされましたね。



ということで、上記以外のエピソードもぜひ読んでみてください。

» デキル風(ふう)くんの仕事術|じゅん(岡野純)|note


シゴタノ!でも「マンガでわかるタスク管理」という岡野純さんの連載記事がありますので、こちらも合わせてどうぞ。
マンガでわかるタスク管理