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整理と整頓の違いを改めて整理する



大橋悦夫「整理と整頓の違い? あぁ、それなら知ってるよ、アレでしょ」としたり顔で説明できるくらいには理解できているつもりだった大橋です。

以下の本で、僕が理解していたものよりもずっとシンプルで分かりやすい説明を目にするまでは。



理解できているつもりだったこと

もともと僕が理解していたところの整理と整頓の違いは以下。

  • 整理:不要になったものを廃棄する
  • 整頓:今後も使うものを定位置に戻す

おう、わかりやすい。悪くないじゃないですか、これで。

新たに出会ったシンプルで分かりやすい説明

これよりもずっとシンプルで分かりやすい説明に、まったく別の目的で読んでいた以下の本の中で出会いました。

整理

──「整理」とはすなわち、いらないものを捨てるということだ。
だからゴミが出なければ整理したことにはならない。
そこで求められるのはジャッジする力。

整頓

──「整頓」とは、そうして残したものに、すぐに取り出せるようにインデックスを付けること。誰でもピックアップすることができるように整えることが「整頓」なのである。

いや、言っていることはほとんど変わらないんです。

ただ、僕の理解していた、

  • 整理:不要になったものを廃棄する
  • 整頓:今後も使うものを定位置に戻す

…だけでは得られない、行動を後押しする強力なパワーがこの説明の中にはしっかり盛り込まれているのです。

すなわち、以下です。

  • 整理:いらないものを捨てる
    • ゴミが出なければ整理したことにはならない
  • 整頓:すぐに取り出せるようにインデックスを付ける
    • 誰でもピックアップすることができるように整える

整理あるいは整頓をしたかどうかの判定基準が明確に定義されているのです。

「本当に整理したの?」
「ハイ!」
「ゴミが出てないじゃないか! やり直し!」

「もう整頓が終わったって?」
「ハイ!」
「インデックスが付いてない…。これじゃ取り出せない人も出てきちゃうよ!」

原典は別の本

引用元の本にも記載がありますが、実は先の説明は孫引きで、原典は以下の本です。



あらゆる仕事に「手順」と「基準」が必要

理解していても、その理解しているところを土台にして行動を起こせなければ、0点。

行動を起こせるようになるためには、以下の2つが必要です。

  • 何をすればそれをしたことになるのか(手順)
  • 何があればそれが正しく行われたことになるのか(基準)

整理と整頓に限らず、あらゆる仕事には手順と基準があります。

日々何となくやっている、やれている仕事でも、改めてその手順と基準を書き出してみると、思わぬ“バグ”が見つかるかもしれません。

以下は今日たまたま目にしたツイートです。ジョークっぽいですが、実際のところこういう隠れた“バグ”はあると思うのです。



今回こうしてブログ記事として書いてみたのも“デバッグ”(バグを取り除くこと)が目的です。

そういえば、昨年末に以下のようなデバッグをしたこともありました。



「整理」できたか?

今回の記事は「整理と整頓の違いを改めて整理する」ということで、「整理」と書いたからには「ゴミ」が出ているはずです。

そのゴミとは何か?

整理と整頓の違いについて僕が持っていた以下の知識です。

  • 整理:不要になったものを廃棄する
  • 整頓:今後も使うものを定位置に戻す

もちろん、まったく使えないわけではありませんが、これを機にばっさり捨ててしまって、以下の内容で“上書きアップデート”すればスッキリできそうです。

  • 整理:いらないものを捨てる
    • ゴミが出なければ整理したことにはならない
  • 整頓:すぐに取り出せるようにインデックスを付ける
    • 誰でもピックアップすることができるように整える

参考文献:

以前からインフォグラフィックというものに興味があり、たのしく入門できるなら、と思って読み始めた本です。今回引用した箇所は、図解を始めるに当たって、まず情報の整理から始めましょう、という部分。さすが図解の本だけあって、図で解りやすく解説されています。

整理と整頓の違いとそれぞれのプロセスもバッチリ図解されており、スッと頭に入ってきます。



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